韓流部長・田原章雄の「ヨギマネ ピミル(ここだけの秘密)」
原宿に現れたグンソクsi。
まだ19歳。
今までの韓流スターと違うところがありました。
スタイリングです。
最近はK-FASHIONも洗練され、ソウルはアジアを代表するFASHION CITYとして認知されています。着やすさと値段、そしてデザインのコストパフォーマンスは日本をしのぐものも多い。
STYLENANDAは日本の芸能人も好んで着ていますよね。
しかし、韓流ブームが起きたころは???なことが多かった。
韓国のスタイリストが用意したものは、どうも良くない。
男性週刊誌とはいえグラビアを10年やってきた僕には理解できないスタイリングなんです。
つまりダサイ。
ある時、用意されたものが黒の燕尾服に全面安全ピンが刺さっていたんです。
う~ん、やりたいことは分かる…分かるけれど、これは違う(笑)。
でも断れない。
だから、出来る限り僕が担当する撮影の時は日本のスタイルストをお願いしました。
けれど、これは凄く難しいことでした。写真はすぐに韓国でも配信されてしまう。
韓国のドメスティックブランドを着ていないと本人が非難を浴びてしまうんですね。
グンソクsiの初取材。
いまだ名も売れていない新人の俳優。
スタイリストはこちらで用意できない。
さて、どうなるだろうと思ったら…見事に裏切られました。
グンソクsi、カッコいいんですよ。
大きめの柄シャツと同じ柄で作られたハット帽、グレーのデニムに白のベスト。
白地に大きなマークの入ったスニーカー。
一見ギリギリなんです。
でも、グンソクsiが着ていると全体感でいけている。
あ、今までの韓流スターとちょっと違うな。
しかも原宿の街に慣れているし。
これはグンソクsi自らのスタイリングの意見が入っていると見ましたね。
撮影はロケにしたかったんです。
スタジオで閉塞的にしないで屋外で撮りたかった。
で、原宿でたこ焼きデート。
たこ焼きって……今考えると、このプランもギリギリですよね(笑)。
撮影は2006年5月25日の13時~16時にかけて。
記念日になりますかね(笑)。
毎年、5月25日は「
グンちゃんたこ焼き記念日」
この日の13時~16時の間に原宿でたこ焼きを食べる。
……違いますね(笑)。
颯爽と原宿の街を歩くグンソクsi。
当時は誰も彼を知らない。
他の取材陣も黒木メイサに集まってしまっていたし。
とても自由な撮影でした。
質問もいろいろしたんです。
日常生活や将来の夢など。
ここで大事なことに気づきました。
グンソクsiの
言葉のセンスです。
紙面にも出ていますが好きな女性のタイプを聞いたら
「自分自身のスタイルを持っている女のコが好きです。洋服だったり、髪型だったり、自分をうまく演出できる女性がいいですね。それを包括的にいうと、ルネッサンスな女性ってことになります。僕はロココな女性はダメなんです(笑)」
ルネッサンスな女性???
ロココな女性???
これって面白い表現ですよね。
ルネッサンスな女性=独創的で自由、革新的なタイプ
ロココな女性=古典的スタイルにならって過度に女性らしさを強調するタイプ
グンソクsiには、ということだと説明を受けました。
でも記事はあえてそのまま書いたんです。
雑誌は読者に分かりずらい言葉には、注釈をつけたり説明的に書き換えたりするんです。
でもこの言葉のセンスって説明したら台無しじゃないですか。
グンソクsiが言ったまま。わからなくても雰囲気で理解してもらう。
ファンを「自分が一番大好きなものなんだからうなぎ」と言い切ってしまう言葉のセンス。
すでに片鱗が現れていたんですね。
この取材から本格的にグンソクsi と関わるのに1年半ほど時間が空きます。
2008年2月23日 東京厚生年金会館で行われたJAPAN FIRST FAN MEETING
この再会が全てを決めるきっかけに、そして始まりになるんです。
そのお話は次回に!
つづく
http://lineblog.me/taba0385/archives/1036203971.html