チャン・グンソク「僕は結婚しても、ひとりの時間を大切にしたいと思うタイプ」
──『抱きしめたい/ボクノネガイゴト』を3作目に選んだ理由は?
「先にリリースしたシングル2枚(『Darling Darling/渇いたKiss』『Endless Summer/Going Crazy』)がアップテンポで夏らしい作品だったので、冬に合うバラード曲をずっと探していたんです。候補は何曲かあったんですが、初めて聴いたときの直感で、この2曲を選びました。自分のキーの中から“冬に似合う声”を探す作業をしてから、レコーディングしたんです。バラードの『抱きしめたい』は部屋のライトを暗くしてムードを作ってから歌詞に集中して感情を込めて歌いました」
──『ボクノネガイゴト』はアップテンポのかわいいラブソングですね。
「この曲が大好きで、プロデューサーさんに頼んで両A面のタイトル曲にしてもらいました(笑)。ライブでも僕らしく踊ることができそうなので、披露するのが楽しみです」
──8月以降にリリースした3作とそれまでのものとで、楽曲の雰囲気が変わったように感じました。
「以前は、韓国のスタッフの方たちと作ったロック要素の強い楽曲が多かったんです。今回は、日本のスタッフの方々と作ったので、日本らしい楽曲を歌いたいと思って。これまでとは、違うスタイルに挑戦してみました」
──なるほど。ロックもバラードもTEAM H(グンソクがDJのBIG BROTHERと組む音楽ユニット)のようなクラブ系のナンバーも、すべて自分のものにしているところがスゴイです!
「音楽は、どんなジャンルも好きなんです。常に新しいタイプのものに挑戦していたいですね。自分がやる音楽に自信を持っているのが、僕の歌手としての強みかも。中学生のころから日本の楽曲をたくさん聴いてきたから、今回、日本らしい曲を作りたいと思ったし、今後、もっと勉強してR&Bやヒップホップにもチャレンジしてみたいです」
──タイトルにかけて、グンソクさんが今、“抱きしめたい”ものは?
「抱きしめたいのは、2016年、仕事を頑張った自分自身!(笑) それと寂しい“うなぎ(ファン)”や、僕みたいにクリスマスに全然予定がない人。シチュエーションとしては、待ち合わせをしている彼女に向かって、全力で走っていって正面から思いっきりギュッとしたいですね」
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20代もラスト
──最近、ハマっていることは?
20代のときはライブ中、今ここで死んでもいい! っていう気持ちでやっていたけど、最近は、ここで死んだらダメだと思うようになって(笑)。だから、もっと体力をつけるために、マネジャーにすすめられたボクシングを始めました! 海外に行くときもグローブを持参して1日1時間半くらいやっています。有酸素運動でダイエットにもいいし、ストレス発散にもなってすごく気持ちいいんです。
──日本で歌手デビューしてから5年。振り返ってみて!
まったく後悔のない5年! 外国で歌手としてデビューできてすごく幸せでしたね。大きなコンサート会場から、観客との距離が近いライブハウスまで、いろいろなタイプの会場で貴重な経験を積めたことは“うなぎ(ファン)”のおかげなので、とても感謝しています。チャン・グンソクとしても、TEAM Hとしても、さまざまな表現ができたことはうれしいですし、糧になっています。もちろん仕事ではあるけど、僕自身、十分に遊ばせてもらいながら楽しみました。
──充電期間には何をして過ごしている?
以前は、クラブに行くとか、みんなでお酒を飲みに行ったりしていましたね。でも、最近は、クラブに行くと5分後には耳が痛くなってくるんです。だから、知り合いに挨拶したら、すぐに出てきちゃう(笑)。
今は、家でリラックスする時間が大切。映画やほかのアーティストのライブDVDを見たり、シナリオを書いたりすることが多いですね。自分の演技やライブの参考にもなるし、さまざまなアイデアをもらったりできますから。シナリオは大学院の課題で作るものもあって、教授は「シリアスな人間ドラマを書いて」と言ってきますが、僕自身はコメディーが大好き。主人公がお酒を飲みすぎて大騒動になるみたいな笑える作品を書いています(笑)。将来的には監督や脚本も担当できるようになったらいいな。
──結婚したらどうなりそう?
30代になって周りに結婚する人が増えましたね。前は朝まで一緒にお酒を飲んでいた友人たちが、結婚したら12時までに家に帰ろうとするんです。みんな幸せそうですけど、なぜか「グンちゃん、結婚はできれば遅いほうがいいよ」って言ってくる(笑)。本当のところはどうなんでしょうね。僕は結婚しても、ひとりの時間を大切にしたいと思うタイプですけど、でもクラブ遊びとかはしないから、(結婚する人には)安心してほしい。
──今後やってみたい役は?
僕にとって作品を選ぶときにいちばん重要なのは自分に合うキャラクターを探すこと。20代は髪の毛を長くしていたこともあって、ロマンチック・コメディーへの出演が多かったので、30代になったこれからは警察官やアウトローといった、男らしくてワイルドな役を演じてみたいと思っています。そんな役柄のオファーを待っています!(笑)。
──20代もラスト。(韓国年齢では)30代に入りましたが、何か変わりましたか?
体力がなくなった(笑)。というのは冗談ですが、2016年の1月にはもっと責任感をもってシリアスに頑張らないといけないと思っていたけれど、実際のところはあまり変わっていないかな。20代は、常に仕事をしたい気持ちで、プライベートも余裕もなく走り続けてきたんです。8月に(韓国は数え年なので)30代に入ってからは、本当にやりたい作品に集中するために充電期間も必要だと思うようになりました。仕事するときは情熱的に頑張って、プライベートでも頑張って全力で休む。そういうバランスを作ることが大事かなと思っています。
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