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生月天中殺 - その1

2015年02月27日 | 算命学 あれこれ
本日は「宿命天中殺」の一つ、「生月天中殺」のお話(^^)

以前、俳優の西島秀俊さんを取り上げた時にもサラっと触れた事がありますが、覚えていらっしゃるでしょうか?

運気上昇の前の“かがむ”時期

おさらいで、西島さんの陰占を簡略化して見てみましょう。

  癸 辛 辛
寅 丑 卯 亥 
卯       


西島さんは「寅卯天中殺」の方。
そして、生まれた月も「卯月」なので、「生月天中殺」と言うのです。

西島さんの「心」を表すのは日干「癸(きすい)」ですが、彼の「立っている場所」はこの月の十二支である「卯」の場所となります。
この場所を、算命学では「月支元命(げっしげんめい)」と呼び、この立っている場所から社会に出て行くことから、非常に重要な場所とされています。

この「月支元命」に天中殺がある、という事は、社会に面している場所が「虚」である、ということ。

ここからどのような現象が起きるかと言いますと、「時代と社会にうまく溶け込むことができない」という現象が起きてきます。

男性や、働く女性は環境や時代の創り出す変化に乗りにくく、どうしても属している集団から応援を受けられないのです。

例えば、会社の主流派がある流れを作り出している場合、大半の社員は、その流れに乗っていきます。
その流れに乗って出世を企む人も、長いものに巻かれるのを良しとする人も、本心ではその流れに疑問を持ちながらも様子見をしようとする人も、それぞれの思惑は違えども、大きな流れに逆らう事はしません。
1人で流れに逆らっても、何の得にもならないのを分かっているからです。

それでは、「生月天中殺」の方は、どうするか?

その流れがどんなに大きなものであろうと、自分が納得いかなければ、その流れに逆らってしまいます。
改革精神が旺盛でもあるので、むしろ流れが大きければ大きいほど立ち向かってしまうでしょう。

このため、周囲の目からは変わった人、非常識な人と捉えられ、自然と社会からはみ出してしまうのです。


一つ覚えていて頂きたいのは、この特徴が、必ずしも「社会における不運とは結びつかない」という事。

「人と同じ」では、成功者にはなれません。
成功者には、むしろ偏りを持つ人も多く、人とは違っているからこそ成功するとも言えます。

また、先ほど述べた通り、「社会に面した場所が虚」である「生月天中殺」は、
普通の人が持つ運の上下の「枠」が無く、実は「大運天中殺」が生涯続く人、とみなされるのです。

ある意味、「生月天中殺」の人は、「いつでも“陽転”できる人」。

“社会のはみ出し者が成功なんてできるの?”と思った方のために、一番の例を。

こちらの星は、元総理大臣の小泉純一郎さんの星。


  辛 辛 辛
子 酉 丑 巳
丑 

彼も、見事に「生月天中殺」の人。
ある程度以上のお年の方は覚えていらっしゃるでしょうが、彼は総理大臣になるずいぶん前から郵政民営化を主張していて、自民党の中でも「変人」として有名でした。
総理大臣になってからも自らが所属している「自民党をぶっ壊す!」と言い、自民党の内部からはあらゆる反対を受けていたはずです。

それでも国民の人気は絶大で、総理大臣を5年にも渡って務め、平成では最長の長期政権を保ったのです。
所属する集団における「変人」であろうとも、見事な成功者となれる好例ですね。



少し長くなってしまいましたので、明日は社会で働いていない主婦の方が「生月天中殺」をお持ちの場合はどうなるか?
また、流れに逆らわず、成功もせず、平凡に生きた場合はどうなるのか?についてお話したいと思います(^^)




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2 コメント

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笑えました。 ()
2015-02-28 12:10:27
自己の納得が無いと動かざること山の如し。どうしたらいいのかわからないんですよ。で、40年の天中殺中です。
まいった~。
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Re: 笑えました。 (金子泰子)
2015-02-28 22:15:28
コメント、ありがとうございます(^^)
笑えた、という事は、貫さんも生月天中殺をお持ちなのでしょうか?

他にも、貫索星をお持ちだったり、日干が「戊」だったりすると、ますます納得できるまで動けなくなるかもしれませんね。

まずは、一度ご自分の星を良く理解することから始めてみてはいかがでしょうか?

プロの方に鑑定して貰うのも、お教室などでお勉強をされるのも良いと思います。

自分の星を理解できれば、どう行動するのが本当に「自分らしい」のかが、自然に分かってきますよ(^^)
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