玉陽庵 算命学ブログ

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「運の強さ」と「環境の一致」

2015年05月30日 | 算命学 あれこれ
算命学で「運の強さ」を判断する占技はいくつかありますが、幼少期、その方にもっともふさわしい環境が整っていたかどうかを見るのもその一つ。

今では誰もが知る名俳優、香川照之さんを例にお話してみましょう(^^)

香川さんの幼少期については、ご存知の方も多いと思います。
歌舞伎界のスターである父、元宝塚トップスターである母を持ちながら、父は香川さんが1歳の時に家庭を捨て、母は彼を養うために多忙で不在がち。
そんな中でも、「父親を越える」ことを望む母の為に必死で勉強して東大に入ったことは有名な話ですね。

ストレートで東大に合格する頭脳も大変なものですが、その学歴を活用して就職することもなく結局は俳優の道に進んだ裏には、大変な孤独や淋しさがあったのだろうと思います。
自分を捨てた父親に会いに行き、「あなたは息子ではありません」と言われたエピソードは有名ですね。
後々、それは同じ道を歩む先輩として心構えや覚悟を説こうとする中での発言だったと分かりますが、まだ若かった香川さんにはどれほどのショックだったか計り知れません。

一般常識から見れば、到底良い環境とは思えない香川さんの幼少期の環境を、算命学の観点から見てみましょう。

こちらは、香川さんの陽占です。


    貫索星 天恍星

鳳閣星 龍高星 司禄星

天印星 司禄星 天胡星


幼い頃、環境によって輝かせたいのは中心星である「龍高星」と、親との関係を示す北方星である「貫索星」。
この二つの星が相反する性質を持つ場合は、どちらを優先するかを判別する手法がありますが、この場合は、それほど矛盾の無い星ですので、両方を見て良いでしょう。

まずは中心星である「龍高星」。
この星を輝かせるには、幼少期に「不思議」を感じる必要があります。
特に良いのが、自分の家庭が「平均的な家庭」とは異なること。

父親がおらず、母親が女優と言う特殊な職業で生計を立てるという「平均外」の家庭環境は、まさに香川さんが「不思議」を感じる環境。
「何故うちはほかの家庭とは違うの?」という疑問こそが、この「龍高星」の根幹にある「好奇心」を呼び覚ますのです。

「龍高星」は知性の星。
この星がしっかり輝く環境が与えられたことで、彼の頭脳は順調に伸び、東大に合格するに至ったと言えるでしょう。

そして、北方の「貫索星」。
この星が北方に出ている方は、「親を頼れない」のが「自然」。
「あなたは親の力を頼らず、自分一人の力で生きなさい」と言われているのと同義なのです。
なので、平和で安定した家庭環境はむしろ不向き。

香川さんの場合は家族がバラバラでしたので、一見すると気の毒に思えますが、この「貫索星」を輝かせるには最もふさわしい環境にあったと言えるのです。

俳優になってからの香川さんの成功を考えると、彼を「2世俳優」として受け取る人は少なかったのではないでしょうか?
多くの「2世俳優」「2世タレント」さんは、どんな仕事をしていても親の顔がちらつくものですが、彼の場合は彼自身の個性の方が際立ち、彼の演技そのものに魅入られて、親御さんについて思い出すことはむしろ少ないと思います。

香川さんの同年代以降の方は、むしろ親御さんの方を「香川照之の父、母」と紹介された方がピンとくるかもしれません。
ご両親が大御所であるにも関わらず、です。

このように、親の七光りを使わずに自分自身が「個」として輝くことができたのは、彼の「貫索星」がしっかりと輝いたおかげ。

要するに、平均的な家庭とは程遠く、教育に適する暖かい愛情にあふれた家庭とは真逆の環境は、香川さんにとってはこの上なく好ましい環境だったのです。
そして、その環境があったからこそ、今の「名優、香川照之」が存在し、彼の俳優としての成功があったと言えるでしょう。

このように、「宿命と環境」が一致する場合、我々占い師はその人が非常に「強運」な人だと考えます。
ご本人や周囲の方はもちろんお辛かったと思いますし、できれば体験したくなかったことも多々あるでしょう。

ただ、それは後々、自分を生かし切る為にどうしても必要な環境であり、体験なのです。
そして、「宿命と環境の不一致」が起きた場合にそれを修正する苦労を考えれば、自ら意図して苦労に飛び込まなくても自然と運命が陽転していく、とても幸運な道程だとも考えられます。

自分が幼少期に辛かったと感じる方。
また、お子さんに辛い思い、寂しい思いをさせてしまったと考えている親御さん。
どうか、過去に縛られて親御さんを責めたり、ご自分を責めたりなさらないようにしてくださいね。

その体験は、自分やお子さんの才能を鍛え、伸ばす為に不可欠だった可能性が高いのです。
いつまでも恨みに思ったり、罪悪感に縛られたりしてはもったいないと思いませんか?

人生に無駄はありません。
全ては必要な体験だと考えを切り替え、ぜひご自分の運を掴んで頂きたいと思います(^^)




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大運の変わり目 - 「接運」 ~補足~

2015年05月26日 | 算命学 あれこれ
昨日は急遽ブログをお休みさせていただきましたm(_ _)m
お運びいただいた方、申し訳ありません!m(><)m

さて、思いのほか「接運」に対する反響がありましたので、補足をしておきたいと思います。

10年に1度とはいえ合計3年にも渡る期間なので、すでに動いてしまった、という方も多いと思います。
そのような方は、まずは落ち着きましょう。
うろたえて変に動いてしまうと、事態は悪化します。

「接運」とは複雑なもので、そこに廻っている大運と年運との関係で、出る現象や大きさが異なります。
安全のためにはあまり大きな変化はオススメできないものの、そこで転職や引っ越しをしたからといって、必ずしも難が出る訳ではありません。

これは天中殺にも言える事ですが、ご自分の日常の範囲内での変化、言い換えれば、背伸びをしない行動ならば、災いから逃れられる場合が多いのです。

それでは、何か大きなステップアップを目指して動いてしまった、という場合。

動いてしまったものは、無かったことにはできません。
必ずしも災いが起きるとは限らないのですから、前向きに、全力を尽くしましょう。
起きていない凶事の影に怯えていても、良い事は起きません。

ただ、その行動の結果が上手く行かなかったり、他の事で思わぬ災難に見舞われた場合。

自信を無くしたり、ご自分を責めたりすることはないのです。
単に、時期が悪かっただけ。
今度は、接運などの悪い時期を避けて仕切り直せば良いのです。

この世は、「修行の場」。
何もかもが順風満帆に行くなら、その人は生まれてきた意味がありません。
人生は、山もあり、谷もあるのが当たり前。
すべて避けては通れません。

すでに接運で動いてしまった方。
接運だけれど、動かざるを得ない、という方。

まずは肩の力を抜きましょう。
コツは、「すべてが最低、最悪の結果でも仕方ない」、と腹を括る事。
覚悟を決めて悪あがきをしなければ、かえって災いは避けていくのだと、覚えておいて下さい。

欲にかられたり、何とか最悪の結果から逃れようとジタバタすると、深みにはまるのがこの「接運」。

潔く「諦める」事こそが「接運」における起死回生の最上の手段なのです。




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「定位置星」を持つ人

2015年05月24日 | 算命学 あれこれ
前回は、十大主星の働き場所のお話でしたね(^^)

今回は、前回登場した広瀬すずさんが出演した映画『海街diary』を監督された是枝裕和監督について取り上げたいと思います。

是枝監督と言えば、最近では福山雅治さんがお父さん役を演じた『そして父になる』や、柳楽優弥さんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『誰も知らない』の監督さんとして有名ですね。
新作を発表する度に多くの国際映画祭から招待され、国内だけでなく外国からも注目度の高い監督さん。

今回カンヌ国際映画祭で出品された『海街diary』も、上映後には温かいスタンディング・オベーションが観客からわき起こったと言いますし、上映を見た名女優のカトリーヌ・ドヌーヴも「とても感動した」というコメントを残しているようですね。

このように才能あふれる是枝監督はどのような星をお持ちなのか、見てみましょう。


  乙 丙 壬
申 亥 午 寅 辰
酉 甲 己 戊 巳


    玉堂星 天将星

石門星 禄存星 司禄星

天極星 調舒星 天貴星


まず目に入るのは、日干支の「乙亥(おつぼくのいのしし)」。
異常干支でもあり、「日座天中殺」でもある、一種独特の日干支です。

この干支を一言で表せば、「未完の美」。
普通の世界で成功しようと思う場合は少しコツがいりますが、「未完の美」を追及する世界では大成すると言われます。
芸術ももちろんこの世界に属しますから、映画監督という職業は、是枝さんにとっては天職と言えるでしょう。

さて、本題はここからです。

陽占を見ると、広瀬すずさんにもあった、「南方」の「調舒星」がありますね。
「南方」は「火性」の場所なので、火性である「調舒星」「鳳閣星」は、本来、この場所が「定位置」。
もちろん、これは「理想論」ですから、実際に定位置に「定位置星」が入っている人は珍しいのです。

このように、定位置に「定位置星」が一つでも入っている人は幸運な人。
それが、是枝監督の場合、なんと「北方」に「玉堂星」、「中央」に「禄存星」と、全部で3つも「定位置星」があるのです。
しかも、東西は「定位置星」でこそないものの、現実の場所に「現実星」が入るという、非常に幸運な配置。

このように、「あるべき場所」に「あるべき星」が入っていると、その星が非常に輝きやすくなります。
星が輝けば当然運も良くなりますから、宿命的に強運だと言って良いでしょう。
これまでの映画界における成功も、この強運あっての成功だと思います。


このように強運な是枝監督ですが、なんと今年は「才能の扉」が開く年。
これまでの成功は、才能の扉が開いた上での成功かと思いきや、彼の才能の開花はこれからというから、驚きです。

現在、大運でも「才能が出る」大運に入っていますから、是枝監督のピークはまだまだこれから。
どれほど才能が出て、どれほど評価が上がるのだろうと考えると、わくわくしますね(^^)

今後の是枝監督にも、ぜひ注目していたいと思います(^^)






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十大主星の働き場所

2015年05月22日 | 算命学 あれこれ
十大主星についてはこれまで度々お話をしてきたと思います。
最近では、何度かその星が入っている「器」によっても性質の現れ方が異なることをお話しました。

今日は、さらに、十大主星の「位置」によっても、その特性の現れ方が違う、という点についてお話したいと思います(^^)

星というのは、それが働く場所、つまり、陽占上の位置の「気」を受けます。
なので、同じ星でも、働き場所によっては意味合いが微妙に異なる場合もあるのです。

今、CMなどで大活躍、カンヌ映画祭にも参加して注目を浴びている女優でモデルの広瀬すずさんを例に見てみましょう。

広瀬さんの陽占はこちら。



    調舒星 天極星

禄存星 鳳閣星 石門星

天貴星 調舒星 天禄星


伝達本能の星が3つにカリスマ性の出る星の組み合わせと、パッと見ただけでも、芸能界向きの星と分かりますね。
今回は、特に「調舒星」と「石門星」の場所に注目したいと思います。

広瀬さんは日干支「丁酉」の方。
なので、「調舒星」は「戊」の器に入っており、「何かのきっかけで一人になり、孤独性、感性、芸術性が表面化する」とあります。
このように、きっかけさえあれば芸術性の出る「調舒星」が、「北方」と「南方」に入っていますね。

「北方」という場所は、「権力・体制の長」の「気」がある場所。
なので、ここに入った「調舒星」もその「気」を受けます。
その結果、「他人との間に壁ができて孤独の度合いが強まり、感性が高まる」のです。
このように感性が高まった「調舒星」は、「強烈な個性の持ち主」に見えるといいます。

芸能界は無個性、没個性では生き残れない場所。
「強烈な個性」こそが必要な場所ですから、広瀬さんにとって、この場所で働く「調舒星」は強い味方と言えるでしょう。

それでは「南方」にある「調舒星」はどのような「気」を受けるのでしょうか?
「南方」は「庶民性」であったり、「気楽」な「気」が存在する場所。
ここで働く「調舒星」はこれらの「気」を受け、「個人で大衆に自己の思いを伝える派手さ」を備えると言います。
本来は直接口で伝えるのではなく、芸術活動を通して“間接的”に自分を表現する「調舒星」。
ですが、この位置で働くと、他の「調舒星」と比べて饒舌になるとも言われています

これらの性質を備えた「調舒星」を持つと、芸能界などで活躍しやすくなり、スター的存在になるのです。
スターダムに登りつめることこそが芸能界での成功ですから、その為にも、非常に理想的な「調舒星」の働き場所と言えますね。

この「調舒星」、どの位置に出ていてもスターになったり、個性が輝く訳ではありません。
もしも「東方」に出ていたら、広瀬さんはこれほどお若い時期にスターにはならなかったと思います。
というのも、「東方」で働く「調舒星」は「単独で人生を切り開く」必要があるからです。

実際に広瀬さんが「東方」にお持ちなのは「石門星」。
この「石門星」は「丙」の器に入っていますから、人を分け隔てせず、相手の職業や立場によって態度を変えるようなことをしません。
このため、基本的に人間の交流も広くなると言います。
女優さんがこのような星をお持ちの場合はスタッフさんなどにも分け隔てなく接するでしょうから、現場の方々から可愛がられるでしょう。

このような石門星が「東方」で働く場合。
「東方」には「若い」気、「行動力」溢れる気が満ちていますから、その「気」を受けて、この「石門星」は人との交流を広げていきます。
利害関係抜きで人と交際し、人間関係も広がるのです。
「東方」とは「仕事」の場所でもありますから、「仕事」において人間関係が広がるという事は、沢山の人と出会う事ができるという事。
仕事における出会いが広がれば、それだけチャンスも多くなりますから、仕事運には最適なのです。
実際、彼女は国際的にも評価の高い是枝監督に出会い、錚々たるキャストの中で、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されるような大きな作品に出演していますね。
多くの人との出会いに恵まれなければ、このようなチャンスを引き寄せることはできないのです。


「十大主星」というのは、最適な働き場所というのがあります。
その星の本来の性質と一致する場所にある星は、とりわけ良い働きをすると考えて良いでしょう。
広瀬さんの場合は、南の「調舒星」と東の「石門星」がまさにその星。

この「南方」と「東方」というのは仕事に直結しており、適職占技などで必ず見る位置でもあるので、ここに良い働きをする星が入っていれば、仕事運で恵まれるのはごく自然な流れなのかもしれません。

もちろん、広瀬さんはその他に大運天中殺が大きな陽転を見せる運もお持ちですから、基本的に強運の持ち主。

彼女のブレークはここではとどまらないでしょうし、まだまだ伸びていく可能性があります。
カンヌでの評価はもちろん、これからどんどん伸びていく姿も、楽しみにしていたいと思います(^^)





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大運の変わり目 - 「接運」

2015年05月21日 | 算命学 あれこれ
「天中殺」についての怖さは、近頃では知る人が増えてきたと思います(^^)

ただ、「天中殺」に負けず劣らず怖いのは「接運」だという事を、ご存知でしょうか?

以前こちらのブログでも取り上げたことがありますが、もう一度、分かりやすくお話をしたいと思います。

「接運」とは、10年運である「大運」の変わり目のこと。
例えば、2015年から新しい大運に入る方がいたとします。
このような方の場合、大運の実際の「境目」は2015年2月の節分あたり。
「接運」とは、この「境目」の前後1年半ずつ、合計3年間のこと。
つまり、この例の方の場合、2013年8月~2016年7月が「接運」に当たります。

覚えておいて頂きたいのは、このような「接運」の時期には、すべてを「変えない」事。

何かを変えようと思うなら、ぜひ「接運」は避けて下さい。

資格試験などにチャレンジする事は大変素晴らしい事ですが、必要に迫られている場合を除き、この時期は避けましょう。
引っ越し、転職、結婚などはもってのほかです。
ローンを組む必要があるような大きな買い物なども、やめておきましょう。

心構えは天中殺とほぼ一緒ですが、下手をすると「接運」の方がマイナス現象がより大きく出る場合があります。
最低、最悪の事態に陥っても、「仕方ない」と諦めること。
このような時期、焦ったり足掻いたりすると余計に泥沼にはまり、命まで危うくすることがあるのです。

一番良いのは、接運前の生活を、一切変えない事。
何か不満があっても、この時期はそれを「諦める」こと。
現状を変えようとする試みは「凶」だと覚えていてください。

知らずに変化を起こした場合、本人の体調や仕事上でのトラブルに出る場合もありますが、身内の病気として現象が現れる場合もあるのです。

大運というのは、10年ごとに変化する大きな「気」の流れ。
大運の変わり目である「接運」は、その大きな「気」の波がぶつかり合い、その波が激しく荒れる時。
ここで何かを始めたり、変えたりすることは、いわば、大嵐の中で船出をするようなもの。

木端微塵になることを避けるためにも、この時期はおとなしくしているのが賢明です。

人間というのは、案外目には見えないこの「気」に敏感に反応し、その変化を無意識にキャッチしてしまいます。
この変化に煽られて「接運」の時期に動き始める方が非常に多いように思えるので、ぜひ、今一度ご自分の大運を確かめて「接運」を無事に乗り切っていただきたいと思いますm(_ _)m





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