玉陽庵 算命学ブログ

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初代運と六親縁

2015年07月06日 | 算命学 あれこれ
算命学で鑑定を行う場合は、必ずその方の六親縁の濃さ、薄さを見ます。
具体的には、陰占に親や祖父母、配偶者や兄弟、子供の星があるかどうかを見るのです。

宿命中にきちんとそれらの星が揃っている人は六親縁の濃い人、それらの星があまり揃っていない人は、六親縁の薄い人。
結婚の際などには、六親縁の濃い人は濃い人同士、薄い人は薄い人同士で結婚した方が良いと言われます。
結婚後の親族付き合いで、あまりに両家の間に差が無い方が上手く行くからです。

さて、本日のお題は結婚ではなく、六親縁と初代運の関係(^^)

六親縁が薄いというのは、一見あまり幸せそうには感じられないかもしれません。
どうしても親縁が薄くなったり、親族からの恩恵が少なく、若い頃は確かにご苦労もされることでしょう。

ただ、算命学では見方が少し違います。

初代運と呼ばれる方、すなわち子丑天中殺、辰巳天中殺、戌亥天中殺の方にとっては、六親縁が薄い方が有利なのです。

例として、俳優の成宮寛貴さんを見てみましょう(^^)

成宮さんの陰占はこちら。


  庚 己 壬
辰 子 酉 戌 子
巳 癸 辛 辛 丑
      丁
      戊

成宮さんは、日干支「庚子(こうきんのね)」で辰巳天中殺の方。「初代運」の方ですね。

それでは、六親を辿ってみましょう。

人は必ず母親から生まれますから、六親も「母親」からしか辿ることができません。
「庚」は「己」から生まれますので、「母親」は「己」。

次に「父親」を探します。「母親」の干合相手が「父親」ですから、本来は「甲」ですね。
しかし、成宮さんの宿命には「甲」が無いので、次に陰陽違いの「乙」を探します。
実はこの「乙」も宿命には無く、このような場合は「父の座」で取るしかありません。

このように、「座でとる」ようなご縁は、どうしても薄いご縁となりがちです。

実際に、成宮さんのお母様はお父様と早くに離婚されたようで、成宮さんは母子家庭で育ったと言います。
お母さまが成宮さんが14歳の時に他界された後も祖母に引き取られたと言いますから、実際に父親との縁は極めて薄かったようですね。
(正確な情報かは分かりませんが、その「祖母」という方も、血のつながった方ではないというお話もありました)

成宮さんの宿命で、一番身近なご縁でしっかりしたご縁は母親と「兄弟(辛)」のみ。

実際も母子家庭で育ち、弟さんが一人いらっしゃいますから、宿命と実際の環境は一致しています。

お母さまが早くに亡くなり、その後は高校進学すら諦めて、弟を“親代わり”になって大学進学まで支え続けたお話は有名だと思います。
誰にでもできる事ではありませんし、途中、どれほどの苦労をされたかは想像もできません。
「学歴の大切さが身に染みた」と、弟さんを浪人させてまでできるだけレベルの高い大学に進ませたとおっしゃっていますから、他の同年代の子供たちがのんびり学校に通っている時期、世間の厳しさを嫌と言うほど経験されたのは間違いないでしょう。

しかし、算命学の観点から言えば、成宮さんはこの時点で「強運」なのです。

宿命上「六親縁が薄い」と出ているのに、実際には両親や祖父母が揃い、恵まれた家庭環境で育つ場合もあります。
これは、実は「大きな矛盾」。

本来ならば親や祖父母に頼れず、自力でなんとか這い上がろうと努力をするべきところで、親や家系から有形、無形の恩恵を受けてしまうと、その人の運は崩れてしまいます。
本来ならば運が伸びるべき場所で、伸びなくなってしまうのです。

このように、「宿命」と「環境」の不一致がある場合、どうしても改良が必要となります。

しかも、これが「初代運」の方だと、その影響は深刻です。

「初代運」の場合、両親や家系からの恩恵は、基本的に無い方が運が伸びます。
この為、「初代運」は「六親縁が薄い」方が強運とされるのです。

このような方がぬくぬくと豊かな家庭で育ち、就職の世話まで親がかり・・・などという環境にいれば、宿命と環境は極度の不一致。
早急に親元を離れ、自力で人生を歩き始めないと、人生そのものが陰転してしまいます。


それでは、成宮さんはどうでしょうか?

彼は辰巳天中殺で、「初代運」でしたね。
「初代運」らしく、「六親縁」は薄く、また、実際も宿命通りにご両親の恩恵を殆ど受けることなく、自分一人の力で頑張ってこられました。

成宮さんの場合、「宿命」と「環境」の一致はこればかりではありません。

大運の初旬(8歳~17歳)に「自立」を示す「貫索星」が出ていますし、中年期には「天将星」をお持ちです。
実際に14歳からご両親の庇護無く生きてこられた訳ですし、「天将星」を陽転させるには自己練磨、すなわち若い時期の苦労が大切。

このように「宿命」自体にも矛盾がなく、環境も一致されている方は、まったく心配がいりません。
何もしなくても、運が自然と伸びて行くからです。


成宮さんは、オーディションで3000人の中から見事合格し、宮本亜門さんの舞台でデビュー。
その舞台を見に来た堤幸彦監督に声をかけられ、翌年には映画デビュー。同じ年にテレビドラマでデビューし、大人気作品でブレイクするという、順調な運の伸びを見せていますね。
その後、現在に至るまでのテレビ、映画、CMでのご活躍は、言うまでもありません。

このように、運の強弱を判定する際、「宿命」と「環境」の一致、不一致が大きな手掛かりとなります。
特に、「初代運」か「二代目運」なのか、そして、それに見合った六親縁なのかは大きなヒント。

不一致が起きている場合も、ここは一番の改良ポイントですので、ぜひ見落とさないようにしてくださいね(^^)



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7 コメント

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運が伸びるとは? (どれみ)
2015-07-07 09:20:17
成宮さんにとって母親が亡くなったことが強運とはなんとも切ないですね。芸能界での運はのびているかもしれませんが、母親が生きていて、普通に暮らせたほうが、傍から見ると幸せなんじゃないかと思いました。何をもってしあわせなのか、成功なのか、本人のみぞ知るということでしょうか。。六親運が薄くて親元で暮らすと何がいけないのでしょうか?どんな影響があるのですか?
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Re:運が伸びるとは? (金子泰子)
2015-07-07 18:51:50
どれみ様、

運の強弱と幸不幸は、同じものではありません。

算命学では、「運が強い」人とは、自分の才能を最大限に生かして、自分らしく生きる事の出来る人。
さらに言えば、この世に生まれてきた“役目”をきちんと果たすことができる人であり、天が味方するために成功運を掴みやすくなります。
逆に言えば、「運が弱い」人とは、自分の持つ個性や才能を生かす事が出来ず、人生で苦しみを味わってしまう人。天が味方しませんから、どんな努力も実らず、成功はしません。

早くに親を亡くして幸せな人はいないでしょう。
ただし、だからと言って、「不運」ではない場合もあるのです。

六親縁が薄い人が、必ずしも親元で暮らしてはいけないということではありません。
ただ、「宿命と環境の不一致」には違いありませんから、本人の運の伸びが遅くなったり、持っている星を十分に輝かせることができなかったりします。

「初代運」を持っていれば、できるだけ早く親の庇護の元から離れた方が良いでしょう。
いつまでも親元にいたり、親に頼ったりすると、本来ならば運が上昇するはずのタイミングで何も起きなかったり、本来輝くはずの星が輝かず、本人の才能が発揮できなかったり、自分らしく生きられなかったりします。
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はじめまして。 (あくあ)
2015-07-08 11:16:37
いつもブログを楽しく拝見しています。

うちの母は本当に母親らしくありません。
そんな私たち兄弟は全員母親と縁薄く生まれてきています。

ええ、ええ、全員、
母には苦労させられっぱなしです(--;)。
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Re:はじめまして。 (金子泰子)
2015-07-08 22:34:17
あくあ様、

初めましてm(^^)m
ブログをお読みいただき、ありがとうございます(^人^)
また、貴重な体験談を、ありがとうございます。
六親縁の薄さが、そのような形で出てくる事もあるのですね。

星を拝見していないので詳しいことは分かりませんが、親子として生まれた以上、おそらくお互いに何かを乗り越える宿命をお持ちなのではないかと思います。
ご兄弟が同じようなご縁を頂いているということは、一人きりでは乗り越えられない困難も、ご兄弟で支え合えば乗り越えられるということかもしれません。

どうか、ご兄弟で助け合って、無事に宿命を乗り越えられますよう、お祈りしています(^人^)
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間違えました。 (あくあ)
2015-07-09 14:32:49
すみません、
ちょっと勘違いして記事を読んでいました。
兄弟全員、母親の陰陽違いの干を持っているパターンで、
成宮さんみたいに座でとるタイプではありませんでした。
ざっと読んでいたため勘違いしていました。
いわゆる兄弟全員「母親らしくない母親の星」を持っているパターンだと思います。
読む人に誤解を招くといけませんので
訂正させていただきます。

それから、
兄弟で助け合う、ということについてですが、
兄弟のうち一人が、
私と天剋地冲が三つもできる間柄です。
現在はお互い丸くなってきていますが、
長年、”天敵”の間柄でしたね(^^;)。
よっぽど縁が深いんでしょう。
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3でなく、2でした。 (あくあ)
2015-07-09 19:02:13
すみません、
天剋地中は3つではなくて2つでした(今、間違いに気がつきました。)。
何度も申し訳ないです。
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質問させて下さい。 (きいろいとり)
2015-07-10 08:34:40
お久しぶりです。いつも楽しみに拝見させていただいております。さて…私の場合、自分自身は辛なので、戊が母親になるのでしょうが己があります。そうすると父親は甲になるのですよね?陰陽違いの乙があります。で……祖父母を見る場合は母親としてとった己を基準として良いのでしょうか?己の母は丙、その配偶者が祖父になるので辛になり、私自身と重なるのですが、この考えで合ってるとしたら、とても納得出来るものがあります。また、母親干も陰陽違いの干もない場合は、年支の座にある干を基準として考える……ということで合ってますか?わかりにくい表現になってましたらすいません。教えていただけるととても嬉しいです。
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