曹達記

ゲーム、特撮、ポケスペ等について比較的長めの文章を書く場所。

2020年3月ポケスペ剣盾編感想

2020-03-24 22:44:00 | ポケスペ
回想は1年前からスタート。
ゲームではホップと主人公で起きるイベントを、図鑑所有者二人で置き換えた形になっているが、やはり所々気になるポイントがある。

ゲームではウールーが入ったのを追う形で森に行くことになったが、今回はねがいぼしを追って森に入る。
ゲームでのねがいぼし入手はマグノリア博士の研究所でのことだが、そこをくっつけてきたのだろうか。

しーちゃんは初めから手持ちを5体連れていた。これはちょっと意外。更に、SI接頭辞に由来するニックネームまでつけていた。
ここでハッキリするのが、リーグに出たいからねがいぼしが欲しいのではなく、「博士の助手になるためにダイマックスを身に付けたい」という動機。
その割には5体の手持ちはしっかりと鍛えられていると思える。威力の高い技を同時に撃ててるわけだし。
また、しーちゃんには前の話で「カジリガメの名前はすぐに思いだせても生態的特徴は出てこない」というシーンがあったはずだが、1年前は複数のポケモンの生態を言い当てている。
まさか、光を浴びたときに一部の記憶が欠落したとか?
ただ生い立ちについてはマグノリア博士が幼い頃から知っているようなので、先天的な部分で謎はないかもしれない。
記憶が欠落したとしたら、それは何故なのかというのは明かされるかな?

一方のそーちゃん。
なんとなくだが、「穏やかな態度の中に危うさと激情を秘めている」タイプなのかもしれない。
というのも、目的のためなら森の禁制を勝手に破った挙げ句、他人を巻き込んでしまうことに躊躇していない。
これは前回でも描かれており、目的のために合理的と判断したら他人を巻き込んででも達成しようとしている。
その部分はしたたかさとも言えるが、今回はそれで手痛い失敗を被っている。にもかかわらず同じような賭けを1年経っても行っているわけだから、穏やかに見えてギャンブラー気質が強いと感じた。
もう一つ気になるのが、ガラル育ちなのにダイマックスやポケモンリーグに興味がない点。世間知らずというレベルではない気がする。
なにかしらの蟠りがあるのかもしれないが、それはサンと被りそうな気もする。

ポケモンリーグに出る目的は「行方不明の手持ちを探すため」。
ただ、ダンデのデータをチェックしてたところからして、出るからにはトップを目指したいという思いもあるのかな?そこはもう少し説明が欲しいところ。

開会式は間に合わなかったということでカット。まあしょうがないか…。
ジムチャレンジのライバルたちはどう描かれることやら。マリィだけは存在が明らかになってるが。

なんとなくではあるが、11章以降の図鑑所有者は、女性に多くゲームでの主人公的立ち位置を割り振っているような気がする。
以下で整理する。なお、ポケウッドなど二人で同時に達成していることは除く。
ラクツ:特になし
ファイツ:母はゲームでの主人公の母
エックス:メガリングを先に手に入れる
ワイ:母はゲームでの主人公の母
サン:しまめぐりの証を持つ、Zリング(Zパワーリング)を手に入れる
ムーン:橋でのリーリエのイベント、アローラに引っ越す、最終話での通信がゲームでの冒頭と同じ導入
剣創人:現時点ではなし
盾・シルドミリア:マグノリア博士に幼い頃から世話になっている

一方、ゲームでは主人公とペアを組むキャラの役割を図鑑所有者が担うことも多くなってきた。例えば祭壇での笛とか。
そこも作品の個性、なのかなあ。


ポケスペ11章最終話②感想

2020-03-17 21:58:47 | ポケスペ
ゲーチスにタコ殴りにされるN。
ゲーム同様、こいつの本性がどうしようもない下衆なのは10章の時点で見え見えではあったが、感情的になるのはポケスペでは初めてなので斬新さがある。
しかし、悪役は本当に強大な存在としてかれるポケスペであっても、そのバックボーンが掘り下げられることは少ない。
ゲーチスについてもゲームでの下衆っぷりに何の説明もなくて拍子抜けしたが、ポケスペでも掘り下げはなさそうかな…。

自決を図ったゲーチスだが、ゼクロムに回収される。更にレシラムもその後を追う。一方のキュレムは分離してアクロマへの引導を渡しに行くようだ。
こうして整理してみると、キュレムがマシーンから解放されたときに敢えてレシラムを吸収した理由がわからない。
捕らえられたポケモン達を解放したかったのか、それともゲーチスを攻撃したかったのだろうか?
いずれにせよキュレム単体で出来ないことはないのだが…。
可能性として考えられるのが、キュレムはアクロマの手でかなりのエネルギーを奪われていること。それが原因でフルパワーを出せず、レシラムの力を必要としたのではないか?
まあ、全てのポケモンと技を出さなきゃいけないという物語上の都合に、どうストーリー上の意味をつけるかがポケスペの面白さではあるけど、それができないこともたまにあるから、そこまで気にしなくて良いのかもしれない。

アクロマVSラクツの続き。
「今度はあなたが燃えるゴミになる番」という台詞に無邪気な残虐さがにじみ出ていて、如何にもこの作品のアクロマらしさが出ていると思う。
もっと言うなら、バラバラにするなら生ゴミではないかと思うのだが、まあ前の「燃えないゴミ」との対比だろう。
ラクツはアクロマのプロファイリングから戦略を見抜き、手持ちを別行動させることで戦略をくじくも、まさかの絆で破綻。
これから省みると、通常色のゲノセクトを「強すぎてボールに入れられなかった」という台詞が、単なるブラフなのかそうでないのか分からなくなる。
赤いゲノセクトが本当に通常色のゲノセクトより強いならこの台詞はブラフなのだが、一方で「絆に頼る手法は不確実」と言い切ってもいる。
これに基づいてブラフでないとするならば、赤いゲノセクトは精神力の爆発で瞬発的に強さを出すことができても、総合的な安定性では通常色に劣るということなのかもしれない。

ただし、11章という作品自体が「瞬瞬必生」になりつつあるので、一つ一つの台詞や展開の意味を吟味しても意味はないのかも…身も蓋もないが。

2020年2月ポケスペ剣盾編感想

2020-03-06 00:01:55 | ポケスペ
ようやくニックネームが登場。
その理由は「ジムチャレンジで同じポケモンとの見分けがつかなくなる」ということ。確かに合理的な理由ではある。
しかし、しーちゃんはつけていない。
今後つける予定がないのだろうか…。キャラ的には「つけないと違和感がある」レベルのはっちゃけぶりなのだが。

ユニフォームはゲームだと開会式の前に配布される形だったが、配達で来ている。配達となるとサンを彷彿とさせるが、特に関係はなさそう。
構成的な意味としては「開会式なしでジムチャレンジを成立させる」ための仕掛けなのだろうか。

ついにエール団登場。
口調にネットスラングを多用しているから公式用語というには微妙だが、「ダイレクトアタック」という言葉が作中で初めて使われた。
しかし、スカル団ですら躊躇わなかったダイレクトアタックをエール団の二人はあまりよく思っていないようだ。これは悪の組織として描く気はないってことかな?

ドテッコツの鉄骨を加熱して取りこぼさせる、やはりポケスペらしいバトルと言えばこういう展開ではないか。
ただ今は良いんだが、またキャラと展開の渋滞でドラマと戦闘が等閑になってしまわないか危惧している…。

次回は二人とマグノリア博士の過去が明かされるようだ。
何となくだが、第1話の段階では二人の設定がそこまで煮詰められてなくて、だからニックネームなしで展開したり御三家ローテが曖昧になっていたりしていたのではないか。
で、3月には恐らく11章が完結する。それで今後のルートが確定するから今になって設定の固めに入ったのではないかと思うが、あくまで推測にすぎない。