なぜ４人は亡くなったのか？

林真須美被告、二審も死刑　和歌山カレー事件で高裁判決 (朝日新聞) - goo ニュース
２審では控訴棄却となりました。

保険金詐欺はまだしも、カレー毒物で亡くなった４人については、私は疑問があります。当時の高校生の書いたノン・フイクション
「四人なぜは死んだのか（三好万季著）」に同感です。
私も食品衛生関係の仕事を一時していましたので、多少毒物に関して知識がありますが、当時テレビのニュースで「夏祭りのカレーに青酸カリ混入で集団食中毒」というニュースを見た時、これは青酸カリではない！と思いました。テレビのニュースで聞く限りでも、食中毒患者の症状が青酸カリと全く違っていました。

これについては「青酸カリ」に対する治療をした病院で４人死亡。患者の家族が「これは青酸カリでない！」と主張して治療方針を変えた病院では死者がゼロ、と病院により治癒率に大きくさが出たという話です。青酸カリに対する治療が結果として砒素の吸収を促進させたと上記の本に書いてありました。

カレー事件の遺族は、この誤った治療に対して、損害賠償請求訴訟を起こしたそうですが、確か敗訴されてました。しかし保健所の「青酸カリ中毒」という発表を鵜呑みにせず、キチンと患者の症状で毒物の種類を判断し、治療するのが病院・医師の責務ではないでしょうか？