一句鑑賞

寒灯

寒灯・冬の灯
2011-01-22 21:41:55 | 日記
以前にも取り上げたかな?
例句は・・・

寒灯より紐下りいる人の世や       寺井谷子

照明のプルスイッチに紐を着けて延長しているのですね。
手を伸ばさなくて済みます・・・まさに人の世です。
作者は自鳴鐘の主宰、一度入会しようかと手紙を出したことがある。
丁寧なご返事を頂いて恐縮した。


寒灯の真下に据ゑて面打てり       三森鉄治

能面でしょうか、面は彫るのではなく打つというのですね。
冬の照明の真下で、正面から打っているのです。
据えて打てり・・・ここが如何にも真剣勝負の仕事を思わせます。



2016.1.20 寒し
もう三十年以上になるか義伯父が面を彫っていた。
例句を読み直すと、打っていたのでしたね。
その作品の小面と般若を直に頂いた・・・
「ようすけさんにあれをあげるから持って来なさい」と伯母に言ってにこにこ笑っていたのを思い出した。
しばらく飾っていたが今は抽斗に仕舞ったまま。また壁に掛けてみようかと思う。

小面の口ゆるまざる寒灯下  ようすけ
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