一句鑑賞

蕗味噌

蕗味噌・・・ふきみそ

蕗の薹は早春、青々と萌出え出る。蕗味噌は細かく刻んだ蕗の薹をすりつぶし、味噌・砂糖・味醂を加えて火にかけ練り上げたもの。早春ならでは味覚である。・・・と解説にあります。

これに砂糖をプラスして佃煮風に煮詰めたものを頂いたことがある。大分県別府の竹細工店を営み広くご商売をされていた。数年ほどのお付き合いをさせていただいたのだが・・・

あるとき、この蕗の薹の佃煮(醤油味は極めて控えめ)を、私が作ったので・・・蕗の薹も人が近づかない所で取ってきたとのことで・・・食しました。言葉にならないほど美味でした。

ちょうどノリの佃煮ほどのサイズの鬢に入れてました。そして、人それぞれに作りますのであじに違いはありますが・・などと言われて頂きました。

言葉にならないほどの美味と書きましが、なんって言うんでしょうね。ほのかな苦味とそれを消さないほどの煮具合と控えめな醤油風味。蕗味噌よりはちょっと軽いけど蕗の香を閉じ込めているのですね。

想い出す美味の一つでした・

昨今は、なんていうのでしょうか。。。

その食べ物の起こり?起源?というか・・・これを書き始めたら終わりません。いわゆる文化ですからね(笑)

美味しいものがなかなか食卓に上らない気がしとります。

 

例句より

蕗味噌や音なくひらく月の暈   神尾久美子

蕗味噌や声のまぶしき山の鳥   秋山幹生

この二句が載っておりました。

月に音があると言えば、それはないでしょう。でも月の暈が開くときは士らに真に開いているのですね。蕗味噌って知らぬ間に美味しい・・・それが音なくひらく・・・つまり気づいたら、お月様が暈をさしていたいた。

山の鳥のさえずりが聞こえたというのではなく、ちょっと鳴いた鳥の声が耳に新鮮に聞こえたのですん。その鳥たちの声が眩しいと・・・それは自らの口中にある春の香りと同じじゃないかと!

 

ここまで書いていて眠くて眠くて・・・おやすみなさい

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