春寒し引き戸重たき母の家 小川濤美子 春寒、春寒し・料峭 例句には共感としている。 私も母の家に寝起きして10年ほど。障子や襖ばかりで開き戸は無い(笑) それもすべて重い。 この句を読んだときは思わず共感・・・ 句意は引き戸の重さだけを言っているのではないのです。 引き戸の重たさに手に力を入れたときに・・・ そこに自分を育ててくれた母の強さを感じたのではないでしょうか。 季語の春寒しが身を引き締めて行かねばと感じさせます。