小夜時雨かな、さっきパラパラと来ましたね。明日にかけて荒れそうです。
昨夜から、歳時記の例句の中に気になる句があります。作者さんのことを調べてみましたが、私より一回りお若い。山西雅子さん「舞」の主宰者です、私ごときが鑑賞などは失礼を承知の上で・・・句は
俎板に刻む脂や夕しぐれ 山西雅子
夕方の俎板ですから夕食の用意ですが、そのことを言っているのではないことはすぐに分かります。脂を刻むんではないんですね。作者が見ているのは自分の手だと思いました。
毎日の台所仕事に手の皮脂が失われ、かさついて来ますね、それをわが手を刻むようだと・・・季語の夕時雨。
私も毎日俎板の前に立ってますが・・昨夜から考えさせられた句です。私の感じた句意であればいいのですが。
今夜も早めに眠ります。