一句鑑賞

茅花ながし

 

一昨年の6月、この花もアマリリスでしょうね。

実はこの花を見た時に、ある一種の衝撃が走りました。。。大袈裟?

茎の強さと白の鮮やかさに、原産地はどこだろう?亜熱帯地方かななどと考えました。ちょっと心揺さぶるお花ですね。アマリリスも改めて調べてみますと種類が多いですね。

 

さて本日は昼頃から雨と、ときおり強風!風が強かったです、10数メートルの突風が吹きました。

風向きは南東です・・・季語に何かあるかな?

青葉若葉の頃の青嵐かな?ではないですね、雨を伴った風ですから。

梅雨の頃に吹く湿った南風、ながし。

白茅(ちがや)の穂が出揃うころに吹く、茅花(つばな)流しなども近いかなとおもいましたが、、、。

例句を見ますと

瀬田川の舟出はらへるながしかな   織田鳥不関

船出の景、船の先へさっと南風が水面を払うように吹き去ったのでしょう、波が見えるようです。

 

茅花流し水満々と吉野川   松崎鉄之助

やや湿った風とますます水嵩を増すであろう吉野川でしょうか

 

父の忌の筍流し夜もすがら   宮岡計次

夜もすがら、ここですね。父のことを思い出すといろんな様々なシーンが浮かぶのでしょうね。筍はつぎつぎと元気に伸びているのにという面からの感傷もあるのかもしれません。

 

遅れゆくひとりに茅花ながしかな   片山由美子

つばなながし、声に出してみるときれいな言葉です。茅の穂が出揃うのにひとり遅れて歩いているのでしょうか。そのひとりに湿った南風が。心に重いものがあるようにも読み取れますね。

季語をどのように用いるか勉強になります(笑)

 

ラリラリラリラー(^^♪ 調べはアマリリスでしたね。

こちらは明るいですね。アマリリス、ちょっと影がある花だと感じていましたが。

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