一句鑑賞

はっぱふみふみ

「みじかびの キャプリキ取れば すぎちょびれ すぎ書きすらの はっぱふみふみ」

大橋巨泉氏の名CMですね・・・最近、何故かこのフレーズが頭に浮かぶことがあるのです。
その時にいつも思い出す和歌が・・・

あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む
あしひきのやまとりのをのしたりをの なかなかしよをひとりかもねむ

柿本人麻呂

短日・・・ながながし夜
それから万年筆も筆・・・短冊に和歌をしたためる

この辺が巨泉氏のヒントになったのかな?
などと考えたりしている。
これはジャズのアドリブ的言葉の並びだけではない、
氏の俳句や和歌への造詣の深さが見えますね。

短めのキャップを取ればすぐ書けるよという意味だろうけど・・・
じゃあ、ハッパフミフミはどういう意味だ?
人麻呂の世では紙は貴重品、かんたんなメモなどは竹の葉などに書いていたかもしれない・・
想像もここまで進むと自分の精神状態のバランスを疑い始めている。

私も独りになってからは、ながながし夜をひとりかも寝む状態が続いている。
で人麻呂の歌が浮かび、それがパイロットの名CMを連想することに繋がっているようだ。
なんという記事だろう今夜は、ほぼ半世紀過ぎたCMだ。
名歌と言ってもいいかも。

コメント一覧

一句
Re:Unknown
おはようございます
なるほど!
あの頃からアドリブ語が出てきたかな♪
オカダ・カズチカン
こんにちは。
ある意味、きゃりーぱみゅぱみゅの間接的な名付け親は巨泉さんみたいですね。
一句鑑賞
Re:はっぱふみふみ
こんにちは
先ごろ関口宏氏の番組に巨泉さんが出演されてました。BSでした、半生を語る内容です。
中で巨泉さんは、俳句をやっていたときに寺山修司を知り、彼の俳句の凄さに驚いた。それで俳句をやめてジャズへと進んだ。
と話してらっしゃいました。

このCM は、私が高1の頃だったと思います。
やはり名CM ですね♪
koh
はっぱふみふみ
随分前に、「はっぱふみふみ」のブログを見せて頂いています。
面白いなあ~と思ったものですが、俳句を始めた今、ちょっと違う感じ方があったり…
先日、テレビで昔のCMやなんかを紹介する番組で取り上げていて、思い出しました。
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