一句鑑賞

南の風

我が町の中学校では運動会が行われた。

南からの風に乗ってアナウンスや時おり歓声が届く。なぜ秋にしないのかなと思うが、それはどうでもいいこと・・・熱中症と日焼けに注意しましょう(笑)

中学生のころの運動会は苦い思いしかない・・・1年生の時にリレーに出なさいと同級生から言われたのだが、脚が痛くて、後になって納得するのだがいわゆる成長期で骨など伸びている時期ですね。足が痛いので出ないと言っても周囲が許さない・・・スタートを切って走り出すと膝辺りから痛みがでてまともに走れなかった。その後身長も伸び現在はやや縮んだかな(笑)

 

ここ二三日は南からの風がときおり強く吹く。ときどき雨を伴いながら。

由布院に「南の風」というイタリアンレストランがあります。昔は由布院駅前で輸入雑貨や奥さん手作りのチーズケーキなどもありました。経営者のT氏とは彼が南の風をオープンさせる前に知り合った。金鱗湖に面した老舗旅館「亀の井別荘」で生活雑貨部門のチーフでした。私がこういった物も売れないかと売り込みに行ってからのお付き合いでした。もう30年くらい前の話しです・・・

いろいろと物の見方とか拘りとか話して勉強させてもらいました。10年ほど前に由布岳に登って帰りにお店に寄りましたが奥様の姿が見えなかった。氏もすこし元気が無いように感じた。

最初は駅前でしたが、にぎやかになり過ぎたので駅裏に移ってらっしゃった。いわゆる湯布院の本当の良さが失われていくのが嫌だったと・・

こちらではイタリアンは食べませんでした。いつもコーヒーだけでしたね。コーヒーカップは小鹿田焼の坂本窯のものです。バーナードリーチが民陶の指導で小鹿田に滞在したときにお世話をしていた若者が坂本さんだったそうで、リーチの影響を受けたコーヒーカップを初めて見た私は、まったく日本のデザインではないな、英国の香りを感じたのでした。濃き緑釉で胴の中ほどで段があり縁がやや開いてますが、その段のせいでだらしなさが無くきりっとした形にほれ込みました。ここに写真があればいいのですが・・・いつか自由時間が増えたら再訪したい一番の場所です。お元気でしょうか・・・?

 

南風、南風(なんぷう)、南吹く、南風(はえ)、など季語ですね。

で、T氏が独立してお店の名前、南の風、何故この名前にしたのですか?と聞きましたが、文化は南から入ってきたという風な?(笑)インド洋経由で西洋文化が・・・オランダなどですかね。そんな話などしたことを思い出しております。

歳時記の例句に・・・

南風吹くカレーライスに海と陸   櫂未知子

そう!カレーライスも南風に乗ってやって来たのですね!

海と陸は、南風にのって入ってくる文化を醸しているいる場なんでしょう。

南風とカレーの取り合わせがなんとも異国風ですね。

 

偶然にも、わが家はカレーでした。昨日の内にカレーの材料を買ってました。玉ネギ人参はやや常備品です、豚バラ肉のブロックが550gでほどよいのがありました。エリンギは一株全て輪切りにしてジャガイモなどと炒め入れます。美味しかった(笑)

例句からもう一句・・・

荒南風(あらはえ)や揺るがぬ青き島一つ   野澤節子

青き島、日本ですね。

 

今夜は昔のことを思い出しながらでした・・・

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