一句鑑賞

地蔵盆・・思い出すことなど

子供のころにお地蔵さま祭りをしました。

お地蔵様の前を砂を敷きならし参道を作ります。

要所要所に木枠に和紙というか障子紙を貼った行燈を並べます。

それには西瓜の絵や花火の絵を描きまして、一面には「御神灯」と墨書します。

地蔵様の前には供え物をし、子供手づくりの賽銭箱など置きます。

そして蝋燭を灯してお参りの人を待ちます・・・

地蔵様ですから、小っちゃな子供を連れご近所からお参りに来ます。

私たち運営者(笑)・・・小学6年以下の10数名が蝋燭の火が消えないようにしたり。

お参りする子供たちに、花火を配ったりするのです。

楽しかった夏休み最初の伝統行事でした、今は継承されていません。

 

そのときの情景を思い起こして・・・

蝋燭の火で火を繋ぎ地蔵盆   という句を投稿しました。

主宰は巻頭句として拾って下さいました。

主宰はその時には難病と指定される病気でしたので、蝋燭の火を命と受け止められたかと後になって思ったりしましたが、それは分からないままでした。

でこの句は漢字が多いです。

ろうそくの火で火をつなぎ地蔵盆  としようかと考えたのですが漢字にしました。

もう20年前のお話しです。

 

主宰とは句を通しての心のやり取りが他の句にもあります・・・

サングラスの句ですが、私の句を巻頭句の一つに採ってくれまして。

その号の主宰の数十句の中に次の句がありました

お互いの似合うを褒めてサングラス

自句は思い出せませんが(笑)、主宰のユーモアにニヤッとしました。

思い出すことなどでした。

コメント一覧

一句
思い出を
Kohさん
歳時記を読んでいますと、子供の頃に体験したことなど思い出します。
その情景と季語を組み合わせるのも句作りのヒントになりますね。
koh
蝋燭とろうそく
俳句に選ぶ言葉は、意味だけでなく視覚にも気遣うことが大事なのですね。
勉強になりました<m(__)m>

行燈、頭の隅っこに追いやられていた古い思い出が出てきました♪
25㎝X25㎝X10㎝位の大きさの木枠に字や絵を描いた障子紙を巻きつけるように糊で貼って、各家の軒先の格子にくくりつけました。
スイカ、海水浴、あさがお、夏らしい絵と側面に「家内安全」と書いてろうそくを灯しました。
地蔵盆のお世話係の方が「○○賞」と書いた短冊を貼っていきます。
私は貼ってもらった覚えがとんとありません…
一句鑑賞さんの地蔵盆より、親(大人)掛かりの行事だったかもしれません…(-_-;)
一句鑑賞
Re:少年時代の夏模様
ふじさん こんにちは

確かに継承は大切だと思います。
世の中が変わったと言えばそれまでなんですが。大切なことを置き去りにし、新しいものが次々に登場してくる今は、、、、
疲れますね。
風あざみを探しに出かけましょうか♪
ふじ
少年時代の夏模様
http://blog.goo.ne.jp/fuji96
「ろうそく」 を平仮名にして考えてみました 
「地蔵」 の言葉と重なって、育っていく子どもたちのことを言ってるのだと、私は受け取りそうな気がします。
それだけでは終わらせたくない・・・という思いが、「蝋燭」 の方を選ばせたのかなぁと勝手に想像しています(^^。
主宰さんはきっとそういう思いを深く読み取ってくださったのでしょう。、
こういう行事を継承していくのはいろんなことで難しいのでしょうね。
継承されないと、「地蔵盆」 とか 「火で火を繋ぐ」 とかを考えてみるチャンスが失せるような気もしますが・・・。

お互いの似合うを褒めて・・・うっくく、お二人がニマッとされてる姿が見えるようです(^^*
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