一句鑑賞

手のひらのうらおもて

夕食はサンマを焼いた。
ガスコンロのグリルに5尾を納めるために頭としっぽを落とし。
さらにあるかないか分からないほどの腹鰭あたりから真二つに切り分けて焼いた。
もちろん卸し大根を添え酢橘を搾る。あぁ日本人で良かったとしみじみ思う。
副菜には肉じゃがを28センチのフライパン鍋で作る、これまた美味。
秋刀魚の詩があったなと思うが・・・煙も出ないし。
今は鮮度も良く生で手に入り塩加減も自分流で・・・
サンマ苦いかしょっぱいかという時代は過ぎ去ってその匂いさえ遠くなってしまった。
食のスタイルが変わってゆくのだと、料理を作る身になって知るしだい。


秋刀魚焼くわが手のひらのうらおもて   庸助

もちろんこの句の下敷きは、川端茅舎の句・・・
新涼やしろき手のひら足のうら・・・時代的に参考になった。
でも私の手は今を焼いている。

コメント一覧

一句鑑賞
時代をいろんな場面で感じますね。
手のひら足のうらは確かに白かったですね!
秋刀魚はその姿のままグリルへ、長いので真ん中から切りました。グリルに収まりました・・・(笑)
輸那括絲子
http://blog.goo.ne.jp/hitomikouhei
秋刀魚のお開きでしょうか、
子供時分は手の平・足の裏は白かった気がします、これも時代でしょうね。
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