一句鑑賞

茨の花

ハラハラニュースばかりで嫌になります。

花いばら・茨の花・野茨の花・・・こちらは日本に古くから自生し、と解説がありますね。ややみっしりと茂り枝には刺があります。白い五弁花を多数つける。とありますが、なかなか見なくなりました。

例句には・・・

愁ひつつ岡にのぼれば花いばら   蕪村

花いばら故郷の路に似たるかな   蕪村

ちょっと街を抜けると、昔は村かな?花茨は多かったのでしょうね。どこに旅しても故郷の路に似ていると感じるほどだったのでしょう。

花いばらどこの巷も夕茜   石橋秀野

疎開してた時の句でしょうか。どこの地に行っても心は晴れない。心のありようを夕あかねと言ってるのかな・・・花いばらの季語がそう思わせます。美しいのだけど、解説にある叢生している様がポイントでしょうね。どこか鬱陶しいのかもしれません。

蕪村も愁いつつと。

 

明日はオフだが朝のうちに少し仕事、あとは消耗品の補充ですね。

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