ハイナンNETの日常

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目取真俊さん講演会「辺野古のいまを訊く」行ってきました

2016-05-14 23:54:10 | メンバーのつれづれ
本日、路上で抗議する表現者の会のイベントで、目取真俊さんの講演を聞いてきました。
https://www.facebook.com/路上で抗議する表現者の会準備会-582026231958428/?fref=ts

目取真さんは、辺野古の海上でのカヌーによる抗議行動の様子などを、写真と動画を交えて紹介し、ご自身が米軍に拘束された時から現在の辺野古状況についてお話下さいました。
個人的には、目取真俊さんの小説の読者でもあり、
先日会った台湾人の友人が「これから沖縄の基地反対運動に参加してくる」と言っていた事(詳しくは:Eaphet 台灣東亞歴史資源交流協會)や、
ハイナンNETのイベントで、川田文子さんに沖縄の元「いあんふ」ペポンギさんについてと、沖縄米軍についてもお話いただいた事もあり、ちょうど色々気になっていた時でした。
以下、講演で印象に残ったお話を一部ご紹介します。

ー 米軍に拘束された事に関して
世界中には、文章を書く事も、インターネットに繋がる事もできないジャーナリストの方もいる。
文章を書いたら逮捕されて、いつ出られないかわからないような国もある。
アフガンなどでは基地に連れ去られて殺される事もある。
私が一日くらい米軍基地で捕まえられるくらい、大した事は無い。

辺野古の海上ではなく、米軍ゲート前でこれまで拘束された人はたくさんいる。25人ほどいて、拘束時間は私とりももっと長い。
抗議行動がされる基地の前にだけ、オレンジの線が引かれている。
数歩でも入ったら、拘束される。何か壊したり盗んだりするわけでもないので、基地に何の実害もない。
逮捕されるかもと思うと怖いけど、それでも100人以上の人が抗議に来る。
逮捕されて引き下がるようなら、逮捕が運動へのダメージに効果があると思われてしまう。怖がらせて怯ませる目的だ。
数歩でもオレンジの線を超えたら、逮捕されるなんて、自分の国と言えるのか、植民地じゃないのか?

ー 辺野古基地移設反対の運動が広がらない理由
運動を広げようとすれば内容が浅くなり、内容を絞れば運動は狭まる。
暗中模索している。休みの日は20艇以上のカヌーは集まる時もあるが、平日はそうも行かない。運動の中で不愉快な思いもすることあるかもしれないが、めげずに通ってほしい。
辺野古の運動のいいところは、肩書によらない、一人ひとりの様々な個人の行動によって起こっていること。

ー 高江について
辺野古で頑張ることが、高江を支える事にもなる。高江と連帯していく。

ー カヌー隊について
カヌーでボーリング調査の場所に近づこうとすると、これまでは、海上保安庁の職員が強制的に捕まえて、浜に引き戻す、その中で怪我人たくさん出た。
3/4の和解以降は、海保は手を出してこず、見ているだけ。
これまで、国民の注目が集まる時だけ基地建設を止めて、目をそらす、日本政府はそういう戦略をやってきた。

ー尖閣問題について
尖閣を守るために、核保有国の中国と、米軍が戦うわけない。
尖閣守ってるのは海保で、米軍ではない。米軍が中国と戦うのは、沖縄全域が戦火にまみれる規模の時。尖閣なんて無人島のために米軍が戦うわけない。そんな米軍を、海保は守っている。

尖閣を守れなければ、中国軍が攻めて来るなんてあるわけない。中国共産党は、今の権益を守る事が一番なのであって、今の中国経済を崩壊させない事に必死だから、戦争するなんてありえない。

ー 作家として、運動に関わること
作家としてではなく一人の人間として、目の前で起こっている事を見てみぬふりはできないから行動している。
文学や芸術は、平和のためではなく、世界の複雑性や多様性を伝えるためにある。その世界に引きずり込まれるから、読む。
政治はもっと、直接的。文学と、政治、その2つが1つの人格に共存する事に、自分の中で矛盾はない。
しかし文学的な政治をやってもいけないし、政治的な文学も書いてはいけない、と自分自身を戒めている。

以上。

現場で何十年も踏ん張ってこられた方ならではのお話が聞けて、ハイナンNETも、それぞれの現場で、表現しつつ頑張らなきゃな、と刺激をいただきました。
辺野古にも、行かなゃな~!!


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