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馬花 96 校長先生

2024-09-21 00:04:00 | HAMIRU
「ユーリどうする」
「うん、微妙じゃね?」
「うん、行ってみてもいいけどね」
「ミコルENだって。変な名前ー」 


2023/1

アユラとユーリが白い息を交差させていた
ウサポに家に来ないかと誘われた帰り道

つまりミコルENに来ないかと、
ウサポは任務を着々と遂行して
ユーリをミコルへ引き合わせれば
成功だ

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4年生のユーリと3年生のアユラには
警戒心はなく、
ダルいかも?
程度の感覚だった

アユラは困った時には、いつも

「ねぇ、ルチカに聞いてみようよ!」

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「うん、いいよ僕も行くよ」
「ホント!良かったねユーリ」
「う、うん。じゃあ」
「ユリリは連れて行くか?」
ユーリの妹ユリリ1年生
「ユリリは行けないよ」
「なんで?」
「あおぞらクラスだから・・・」

「そうか、じゃあ3人で行こう」
ユーリはいまいち気が乗らない面持ちだったが、アユラは横断歩道を渡る子供の如く
「よし!」
右手を空に突きさした

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「ルチカ、おかえり」
「母さん、ただいま」
母子。父親は今はいない
「今度友達の家に行ってくる。
アユラとユーリが一緒」
「あら、そうなの。めずらしいわね」
「うん」
「いつなの?」
「来週あたりかな」
「なんていうお友達?」
「ウサポとか言ったかな。アユラのクラスに転校してきたんだ。ミコルENとかいう家から来てるってさ」
「ミコルEN」
「うん、変な名前だろ」
「ダメよ、絶対駄目!行っちゃダメ!」
「えっ、母さん・・どうして」

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「ルチカ!」
近所住まいのアユラがルチカの元を訪れた

「アユラ」
「ダディがウサポのミコルENに行っちゃいけないって」
アユラの父アネハもまた、友人の家つまりミコルENへの訪問を、子供達の交流を妨害していた

「アユラ、うちもだ。母さんが」
「どうして!」
「何かあるな」
「そうだよね。おかしいよ!」
「ユーリは?」
「わからない。どうしよう」

「行こう。」

「大丈夫?」
「明日だ」
「明日?」
「大人達に探られる前に動いた方がいい」
「わかった。ダディには言わない方がいいよね」
「あゝ、言ったら止められる。大丈夫だよ放課後の1時間か2時間。夕方には帰れるし。学校でバスケしてたら夢中になったとか言っておけばいいさ」
「うんうん、な、なんかドキドキしてきた!」

・・・・

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「おねいちゃん、コチョコチヨ」
「だは!ユリリやめて」
「おねいちゃん🎵」
「ユリリ、あおぞらクラス楽しい?」
「うん、めちゃくちゃ楽しいよ」
「そう」
「うん」
「実験してるの?」
「うんうん、実験実験」


「ポニテ先生」

「あっリリー校長」
「あおぞらクラスのユリリはどうですかね」
「途轍もない能力です。1年生ですが、高校生レベルの問題も解けます」
「そうですか。期待してますよ」
「ええ、でもこれ以上成長したら私に手綱がとれるか」
「大丈夫ですよ。ポニテ先生」
「頑張ります」
「なにしろ我が校、開校以来2人目の
 あおぞらクラス生ですからね」
「はい、超天才クラス・・」
「パオーン!」



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