面白かったのは、大河ドラマで脇役である斎藤道三を引き受けた理由。「役の幅を広げたい」というのがあって、「主役はたいてい正義で、正義はある種セオリー通りにやっていればできてしまうものだけど、悪役はもう一捻り、ひとうねりが必要」みたいなことをおっしゃっていました。確かに、魅力ある悪役って上手いこといけば主役より愛されたりしますよね。大河ドラマはモッくんの独壇場、という回も何度かあり、楽しく観ています。
あと、見た目に対するこだわりが凄くて、「どんなに“気持ちを込めて演じました!”と言ったところで、そう見えなければ意味がない」ということも言っていました。
だから何回もカメラアングルを確認したり演じ直しさせてもらっていて、「主役じゃないのにほんとごめん」と長谷川博己はじめ共演者たちに謝っていました。わかっちゃいるけどやめられないみたいで、面倒くさいけどみんなそれに付き合うしか無いだろうと思ったら可笑しかったです。
義母の樹木希林さんは、そんな本木さんに対して
「もっと楽に生きたら?」
「あなたは自分のどうしようもなさを人に押し付けないでよ」
「(本木さんは)悩むのが好きなのよ」
などの言葉をかけていたそうです。
樹木希林という天才が身近にあって、自分は凡才、というコンプレックスが強かったらしいのはとても意外。もの凄い高みを見据えているんだろうなあと感じました。それもサガような。
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