花日和 Hana-biyori

絵本の時間

ふっと時間が空いてしまったので、4月の読み聞かせ候補本の試し読み&時間計測しました。

まだ校内テレビ放送なので、選ぶポイントは、
・2冊で15分以内
・テレビ画面で見やすい絵
・全学年に面白い、でも新一年生の一発目なのでなるべく易しいもの
・できれば、オモシロと文学的なやつを交ぜたい

上から優先順位が高いのですが、もっといえば2冊の組み合わせ相性が合っていると、なおよいわけです。

で、一番の候補は
「ひゃくにんのおとうさん」中国のおはなし、約7分
「ふしぎなしろねずみ」韓国の昔話、約8分
でした。

「ひゃくにんのおとうさん」は、入れたものがなんでも百倍になる“かめ”に、間違ってよくばりな地主のおとうさんが入ってしまい、大パニックになるという面白いお話。勧善懲悪ものでもありますね。

これは紙芝居のように見開き2ページを使って一場面を描いていて、思っていたよりずっとテレビ放送に適していると思いました。

一方、「ふしぎなしろねずみ」も、悪くはないのですが、ちょっと画面が暗めなので、直に見る分にはいいのですが、うーん、どうかなというところ。検討中です。

ほかに、
「はじめてのおつかい」(7分)
「どろんこハリー」(6分)
「ふしぎなナイフ」(2分)
「よかったねネッドくん」(4分)
「ろくべえまってろよ」(8分)

などなど。読みました。穴に落ちてしまった犬を助けるお話「ろくべえまってろよ」は、いまになって読むとちょっと古い感じがしました。おかあさんたちに助けを求めると、「おとこじゃなきゃ(できない)」と言って行っちゃうところなど。あてにならない大人をよそに、子供たちで犬を助けるといういい話と思って、以前は時々高学年に読んでいましたが。

家にトラが訪ねてきて、家中のたべものを全部食べてしまう「おちゃのじかんにきたとら」は、読んでいる途中で息子が部屋から出てきたので、計測中断してしまいました。以前は5年生くらいに読んでいたような。なぜデータを残していない私。

子どもはトラの食欲にドキドキするかもしれませんが、私はご両親の上品で鷹揚な感じが好きで、にこにこしちゃいます。お母さんはトラを歓迎しつつ招き入れ、家中の食べ物と飲み物を全部食べられてしまって困るのですが、帰って来たお父さんが「おとうさんにまかせなさい。いい考えがあるよ。コートをきて、レストランにいこう」って言うんです。一瞬たりとも怒らない。素敵です。

ほぼ擬人化されていない大きいトラがいきなり玄関から礼儀正しく訪ねてくるので“不条理系へんな話”ですが、そこが面白い。全体に流れるイギリスの上品な一般家庭の雰囲気がいい感じです。まあ、ひと昔前の、でしょうけども。

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