「娚の一生」西 炯子 (1~4巻)
トヨエツで映画化もした漫画ですね。借りられたので読んだのですが、意外と面白かったです。大人だからこそ、過去に向き合い清算していきながらの恋愛です。
あらすじ> 35歳、電力開発を手掛ける会社で課長にまでなっているつぐみは、妻子ある男性とばかりの恋愛に疲れていた。田舎の祖母の家で、祖母が亡くなったのをきっかけに住み始めるが、そこに「祖母に片思いしていた。鍵をもらった」という50代の大学教授・海江田が現れ、勝手に同居し始める。
いきなりネタバレしますが…
男女の恋愛を久し振りに見た(笑)ので、子供ができて未来が続く、という終わりかたが逆に新鮮でした。
つぐみは昔の男、海江田は出生不明とか初恋とか、大きなわだかまりや忘れ得ない過去をもつ。特に海江田は、表面的には飄々としながら、長年それを抱えながら生きてきました。
最初は唐突に思えた海江田の接近も、つぐみを大切にしながら距離を詰めていくことが分かり良かったです。ただこの人、基本思い込んだら一直線のストーカー気質で、年齢は彼を理性的に動かすための中和剤だったかもしれません。
つぐみが仕事してるだけで楽しい、それだけじゃダメなのかと悩む、友達の結婚の度に動揺する、という場面は、もっと潔くいてほしいと思いました。仕事はかなりできる人なのに、恋愛だけは「めんどくさい女」でぐだぐだ。
でも、これが娑場けというやつでしょう。簡単に割り切れないからドラマが生まれるってわけで。
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