花日和 Hana-biyori

浦沢直樹の漫勉

先日の「浦沢直樹の漫勉」、東村アキコの回、面白かったです。
「海月姫」(くらげひめ)しか読んだことないけど、番組を読んでまた新作も読みたくなったなあ。相当頭が良くて、でも凄まじい努力家でもあることが分かりました。

着物の柄を、キャラクターの性格に合わせて描き分けるというのが興味深かったです。(意地悪なお父さんの着物の柄をアシスタントに任せず自分で描き込んでた)海月姫でも、洋服に対する並々ならぬ思いを感じただけに。

読者ってけっこう、出てくる人が何着てるかってよく見ていると思うんですよね。着るものにその人自身が表れるし、作家のセンスも問われる。そういうとこに拘って描いているのが良いなあと。

それと印象的だったのは、浦沢先生が東村さんを評して「察しがいい」と言ってました。
東村さんも「ひとんちのどこにホッチキスの針がしまってあるかとかが分かる子供だった」とか言ってて笑った。

そういう察しの良さって、物事の本質を瞬時に見抜く力で、さらに的確にアウトプットする技に繋がるのではないかと。
そういう能力から、あの瞬発力と勢いのあるギャグシーンが生まれるんですね。単に勢いだけじゃなくて、ちゃんと芯をついてるから 面白いっていうものが描けるのはそういうことか、と。

すべての表現者が欲しがる能力じゃないかなーと思いました。

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