この椅子は、新婚当時に私の親が揃えてくれた家財道具のひとつ。
ということは、35年経過。
多少の汚れはあるが、見た目、ぜんぜん綺麗。
クッション部分がさすがにペタンコである。
座っているとお尻が痛い。
買い換えようか、それとも張り替えか、悩むところ。
35年も使ったし、新調したい気分もある。
とりあえず、どこかで張り替えの見積もりを出してもらおう。
大きな家具屋に、現物を持ち込んだ。
車に乗せられる、まずは2脚だけ。
これを見た店員さん
「35年ですか!?!?!?
(座面の裏を見て)
あ~、飛騨の日進木工の椅子です。
さすがです、35年も。
すごいですね、まったくガタがきていません。」
そういうメーカーのものだとは知らないで使っていた。
いつまでたっても、本体の枠組みはガッチリしている。
店員さん
「木枠も、今では貴重なチーク材です。
年月が経って、こんなにいい色合いが出てますね・・・」
知らなかった。
でも35年間、どこかで、この椅子は手放し難いと思う気持ちがずっとあったのは、
やはり「いい物はいい」という事実なのだろう。
買い換えではなく、張り替えでいこう、と決心した。
いいものを買い揃えてくれた、当時の親にも感謝。
「ここで新しい生地に張り替え、座面の補修もすれば、また35年は使えますよ。」
いえいえ、そこまでこっちの寿命が持ちませんから。。。