12色のクレパス

わたしが見た、光を此処に。
Thanks for always being there…

母へ言えずじまいの、ありがとう。

2013-05-13 00:26:00 | わたしのイチニチ。




わたしの母。






わたしに似ている、母。






違うね。


母に似ている、わたし。









わたしが小学生のころは、

「お母さん、何歳?」


って聞くと、





6年間、32歳だった。










それなのに、わたしは、



30代の母の姿を、覚えていない。













わたしが、長女を生んで実家に帰っていたとき。







生まれて間もない、長女が、



夜中に泣きやまず、








わたしは、泣いている長女を布団に寝かせたまま、




しばらく、眺めていた。










泣きやまない長女に、苛立ち、怒ろうとしたとき、



母が部屋に入ってきた。






 



おもむろに、長女を抱き上げ、




母は、長女をあやしてくれた。













わたしには、声をかけず、




わたしの妹や弟たちに歌っていた、




子守歌を歌って。













そして、泣きやみ、



母の腕のなかで眠る長女に、








「ママだって、いっぱい泣いたのよ。


 泣きたいときに、いっぱい泣けるシアワセ、


 ママは、忘れちゃったかな?」




って。













わたしは、ポロポロ泣きました。








布団から、出て、


長女を受け取ることもできずに、




ポロポロ泣きました。












子育てで、初めて泣いた日、




母には、かなわないな




って、心の底から思った。












自分が母になり、




改めて、母の優しさを、





違うね。





初めて、母の優しさを心で感じた。
















あの日から、もうすぐ10年。







あの日、言えなかった「ありがとう」を、





いつか言える日まで、





元気でいてよね、お母さん。