わたしの大切な、その人の手は、
とても綺麗な手。
しなやかで、
温かく、
とても綺麗な文字を書き記す、手。
その手は、
しばらく会わない間に、
ずいぶん、変わったね。
今は、泥だらけで、
固く、
ゴチゴチな指先。
でも、そんなあなたの手が、
わたしは、やっぱり、好きです。
頑張ってるの、よくわかるよ。
*
人にはわからない、孤独と向き合い、
人にはわからない、不安と戦い、
人にはわからない、想いを抱えて。
ねえ、知ってる?
ハナミズキ、咲き始めているよ。
ハナミズキの花、あなたは、覚えているんだろうか。
ほころんだ、花。
風に揺れて、光を浴びて。
明日、あなたの目に、
ハナミズキが写ったなら、
ほんの少し、あの日のことを思い出すのかな。
「ハナミズキって、どんな花?」
って、わたしに聞いた日のことを。
同じ夕日を見ながら、
今日イチニチを終われることに、
感謝、です。
今日もイチニチ、お疲れさま。