須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花月のお料理(36)~松花堂弁当

2020-10-17 09:15:32 | 花月のお料理
「松花堂」とは何ぞや??と調べると面白いものが出てきました。
そもそもは八幡巻でご紹介した「石清水八幡宮」の社僧・松花堂昭乗さんゆかりの命名だそうです。
堺といえば千利休。堺出身の松花堂さんが茶人であり風流人であったことは言うまでもなく、松花堂流という書流の創始者でもあるようですね。
京都の八幡市には「松花堂庭園・美術館」があり、お茶、書などの講習もあるようで、松花堂さんは大事にされているんですね。

八幡巻で紹介した放生会は仏教の思想ですが、江戸時代以前の日本では「仏教」と「神道」が厳密に区別されていませんでした。
例えば高野山にはたくさんの鳥居がありますね。そして「茶道」というのも仏教、武士道(儒教・朱子学)、アニミズムやコミュニケーション学も内包された独特の日本文化だと思います。

日日是好日」という映画を観れば茶道のことは分かりやすいかも。
樹木希林さんが茶道の師匠を演じていらっしゃいました。実は私の師匠が樹木希林さんに似ていたので非常に親近感をもって映画を観ました。
樹木さん凄い女優さんですね。もっと観たかった。

大阪に松花堂さんに敬意を表して作った茶室があったそうです。
貴志一族が「松花堂」という茶室での茶事に際し、「吉兆」の創業者である湯木貞一さんに頼んだお弁当こそ「松花堂弁当」だということです。
つまり「吉兆」は「松花堂弁当」の生みの親みたいですね。匂いや味が移らないように十時に仕切りがあるのが特徴です。



「吉兆」・・・のれん分け後の形態では別々の経営らしいのですが、様々な苦難がありましたね。
2007年には「船場吉兆」の食品偽装事件が起こり「ささやき女将」が話題となりました。
その湯木さんも再生を目指し北新地で「日本料理 湯木」を展開されています。TVでも再生への道程が放映されました。

続く2013年には残念ながら「京都吉兆」でローストビーフ偽装販売と回収の問題が起きたました。吉兆グループではコンプライアンス委員会を設立 して努力していらっしゃるようですので、もう襟を正していらっしゃることでしょう。

創業者・湯木貞一さんは神戸生まれ、和食はそもそも関西発祥の食文化を基盤に発展しています。茶道も関西で生まれました。それらは関西人の誇りでもあります。

和食のオピニオンリーダーである「吉兆」、そして「花月」はじめ他の名店の料理長さんや板前さんには、これからも茶道の精神や「一期一会」を大事に「料理道」「和食道」に精進してもらいたいものです。料理は「心」です。



==============================
【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿