須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

須磨浦公園(2)~須磨駅から須磨浦公園まで

2020-10-25 21:06:21 | 日記
秋の晴天下、歴史の先生のもと、趣味の「歴史散歩」に出かけました。
まず須磨駅から須磨浦公園まで。



現在の須磨駅は二つ、山陽電車とJRの駅が南北直線上にあります。二つの駅はとても近いのですが、以前はその間に神戸市電が走っていました。
須磨は東西に交通の便がとても良かったのですが、現在の駅前は鄙びた感じです。須磨の海岸線は狭く急勾配なので、市営地下鉄沿線に住宅地が移ってしまったからです。
個人的には摂津の国のどんづまり、平安から続く鄙びた須磨の雰囲気が好きです。
駅前の喫茶「白馬」はずっとそこにあります。はたして半世紀以上になるのでしょうか?花月の歴史も80年を越えるのであり得ますね。

海岸へ降りてみました。駅を中央に、東に人工の砂浜、西に昔ながらの砂浜があります。以前は西側が海水浴場、今は東側が海水浴場です。

東側:水族園、ヨットハーバーに続く砂浜には、かつては別荘や保養所が立ち並んでいました。砂浜はいわばプライベートビーチだったのですが、今では砂を足し増し砂浜を広げ海水浴場になっています。



西側:古くは海水浴場だったのですが、砂浜も痩せてしまいました。須磨観光ハウスのある鉢伏山を背景に石垣などが残り、当時の面影を残しています。



「株式会社神戸市」といわれた政策の有名なキャッチフレーズ「山、海に行く」。
鉢伏山等の裏側にあたる高倉台や名谷周辺で掘削した土をベルトコンベヤーで須磨駅の西側まで運び、ポートアイランドを作ったのです。
鉢伏山等の裏側の跡地には住宅団地が建設され、須磨の人々が多く移住していきました。

そのベルトコンベヤーの土台跡に思わぬお土産がありました。貴重な海辺の植物群落が残り続けたのです。海岸植物は珍しいそうです。 



つわものどもの夢の跡・・・ここは源氏と平家の古戦場。高度成長期の戦いすんで夢の跡・・・こうぼむぎや浜昼顔がひっそりと見守っています。

経済効果を求めるのは、もう充分、もう結構。山は山、もう海に行かなくていいのです。
うわべのキラキラに騙されない、ありのままで真に良いものやステキなものを探しましょう。
どうかこの海浜植物が安らかに生息できますように・・・。



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