鹿児島県 霧島の茶園から、“茶正月” のご挨拶を申し上げます。
4月11日より16日にかけての、新茶・手摘みの様子をお届けします!
ご覧ください、この瑞々しい若葉のミドリ!
↓は玉露の茶畑。
玉露の産地といえば 福岡県八女や京都が有名ですが、
ここ 南国鹿児島でも玉露の畑があちこちに見受けられます。
「寒冷紗」という黒い布で茶畑を被い 太陽光を遮り、玉露はじっくりと育てられます。
支柱を立て、柔らかな新芽を守っています。
生育に時を要するため、弊店での玉露の新茶入荷は6月中旬以降です。
↓ お次は3年前に植えた 「さえみどり(品種)」の茶園。
腰の高さまで順調に成長し、今年から収穫が始まりました。
畑から場所を移して、お次は“手揉み”の様子を。
↑ この台は“焙炉(ほいろ)”といいます。
台の表面には丈夫な和紙が貼ってあり、
内部にはガスを引いて(昔は炭火)、台上が熱っせられる仕組みになっています。
この上で新茶を揉んでゆきます。
そもそも「なぜ揉むのか?」と申しますと、
揉むことによって葉の表面に傷をつけているのです。
お茶の葉は比較的しっかりしているので、
ただお湯を注いだだけでは成分が抽出されません。
そこでこの“揉む”という工程が必要になってくるのです。
茶産地の労働歌?に ♪ しっかり揉め揉め ♪ というフレーズもあるように、
この作業を4-5時間も行うという、それは大変な作業です!
(通常一般のお茶は機械で行われています。)
この手揉みの技術、なんと流派もあるのです!
最後の仕上げの段階では、相撲の土俵入りよろしくキメの所作もあったり。
↑ かなり “よられ”て 細くなりました。
このように生産者が丹精込めて作った新茶が 次々と入荷して参ります。
どうぞ若葉の雫をお愉しみ下さい!
店主