半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

四代目江戸家猫八師匠の思い出

2016年04月01日 13時13分25秒 | よもやま話

こんにちは、半次郎です。

暖かい日が続いています。
ただ、今日は昨日よりも3~4℃は気温が低く、夜遅くには雨が降るようですから、この暖かさもひと休みといった感じです。
それでも、コートなしで出勤できるくらいですから、寒くはありません。
春ですからね。

そう言えば、今日から4月ですね。
早いもので、今年も新しい社会人が街に溢れる日になりました。

今年は初めての出勤日が金曜日ですから、仕事帰りの居酒屋はどこも満員になることでしょう。
半次郎は邪魔にならないよう、おとなしく家飲みすることにします。

さて、昨日、ネットでニュースを見ていて、とても残念な方の訃報に接しました。
四代目江戸家猫八師匠が66歳の若さで亡くなられたのです。
末期の胃がんだったそうです。

フルマラソンの大会に出場しようと、ハードな練習を重ねている時だったそうで、元々スマートだったこともあり、痩せたのに気付かず、検査が遅れたようです。

本当に、残念ですね。

半次郎、お父さんの三代目猫八師匠は、よく新宿の末広亭で観ましたし、トリ(主任)を取った時にも生で見ました。
子どもの頃の様子や戦時中の話などをしんみりと語ってくれて、間に虫の声や鶯の声を入れて一席にして聴かせてくれました。
半次郎、落語も好きですけど、合間に見せてくれる色物の芸も好きなんです。
寄席が好きなのかも知れませんね。

そして四代目は、子猫時代に三代目と同じ舞台に上がって親子競演していましたから、よく知っています。
芸人にしておくには勿体ないほどのイケメンで、憧れましたね。

だいたい競演した時には、親子で蛙を鳴いたりサカリのついた猫を鳴いたり・・・、極めつけはやっぱり、親子で鳴くウグイスでしょうか。
それはそれは良く通る華麗な鳴き声で、寄席の館内が春色に包まれたものでした。

三代目にはまことしやかに語られる逸話があって、ゴルフ場で本物のウグイスの鳴き声を聞いた芸人仲間が、「猫八師匠、来てるの?」と言ったとか言わないとか・・・。
こういうネタが喋れるのも、確かな名人芸があればこそです。

そして、四代目は三代目の芸をそのまま継承していて、しかもイケメンですから、人気がありましたね。
ただ、子猫時代が長くて、四代目を継いだのはついこの間だったような印象がありますが、それだけに、まだまだ枯れるまで芸を見せて貰いたかったのですが・・・。

今、子猫を名乗っている息子さんがいずれは五代目猫八を襲名するのでしょうが、四代目の芸を忘れたくないですね。

半次郎、久しぶりに寄席に行きたくなりました。

でも・・・、もう猫八師匠の物まね、鳴きまね芸は見られません。

本当に残念です。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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