レガスピへの道 (でも時々、菊川)~Road to the Legazpi City Albay!~

37年7ヶ月の会社生活を終え、次のステップをフィリピンで過ごす事に決めた男のつぶやき
レガスピ市に興味ある方ご連絡を

2023年10月26日のまにら新聞から

2023-10-26 06:35:09 | フィリピン
2023年10月26日のまにら新聞から

10月26日のまにら新聞から

連載TAO第3回 比日両国へのルーツが「私の強み」 幼稚園英語教諭 秋山愛子さん
日本で新しい仕事に挑戦し、天職に出会った女性がいる。フィリピンと日本にルーツがある秋山愛子さん(31)は.....
https://www.manila-shimbun.com/category/society/news273532.html

秋山愛子さん=東京都足立区で冨田すみれ子撮影

 日本で新しい仕事に挑戦し、天職に出会った女性がいる。フィリピンと日本にルーツがある秋山愛子さん(31)は比で生まれ育ち、8年前に来日してから幼稚園で英語の先生として働き始めた。(東京=冨田すみれ子)

 フィリピン人の母と日本人の父のもとに生まれ、ダバオ市で母方の祖父母に育てられた。日本で働いていた両親とは長期休暇に比日を行き来して時間を過ごした。離れて過ごす期間、インターネットがなかった幼少期は国際電話で話し、ネットが普及してからはビデオ通話ができるように。物心ついてから両親と暮らしたことはなかったため日本語はできず、父とは母の通訳を介し、電子辞書を使ってやり取りした。

 アテネオ大学在学中、学生団体で小学生の学習支援に携わったことがキャリアのきっかけに。卒業後はマニラ首都圏内のインターナショナルスクールに就職。中学生に比文学などを教え、やりがいを感じていたが、日本にいる父が病気を患い、日本への移住を決心した。


▽園児の成長がやりがい

 2015年に来日し、東京のバイリンガル幼稚園で英語教員として働き始めた。初めは日本特有の上下関係などに苦労したが、子どもと接する毎日が楽しく、日本の生活や職場にもすぐに慣れた。

 現在は都内のピッキオ・モンテッソーリ・スクールで園児に英語を教える。「子どもたちはスポンジのように全てを吸収します。例え小さな成長でも、日々出来ることが増える過程を見守り、一緒に喜べることにやりがいを感じています」。日本への移住をきっかけに出会った幼稚園での仕事だが、今後もこの業界でキャリアを積んでいきたいと考えている。


▽アイデンティティーに悩んだ時期も

 今は比日両国への繋がりが自分の一部だと感じているが、学生時代はアイデンティティーに悩んだ。日本で歌手・エンターテイナーとして働いていた母と父の出会いについて話すと、偏見の目に晒されたり心無い言葉を投げかけられたりすることも。秋山愛子という名前は比の学校では目立ち、大学では留学生と間違われ、タガログ語の初級クラスを受講させられそうになったこともある。一方、日本へ移住すると、病院や銀行では名前から日本人だと思われ早口で話しかけられ、苦労した。「どちらの国にも属していない」と悩む時期もあったが、「今は比日両国へのルーツが私の強み」と自信を持って言える。

 日本語の勉強にも励み、父と込み入った話や悩みも、母の通訳を介さずに話せるようになった。多様なルーツを持つ子どもが増える日本社会で、子どもを支えられる職業に就いていることも、自分らしさを活かす道だと考えている。「これからは様々なルーツを持つ人たちに、さらにやさしい日本社会になってほしいし、すでに少しずつ変わっていっていると感じます」。

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231026.html
カストロ議員が刑事告訴 「殺したい」発言の前大統領を
カストロ野党院内副総務は、公の場で同議員を「殺したい」と発言していたドゥテルテ前大統領を刑事告訴

死者数52%減 違法薬物撲滅活動中に
マルコス政権発足後の22年7月~23年9月の違法薬物撲滅活動中の死亡者が前年比52%減少

レーダーは5年かけ納入 参謀総長発言で日本大使館
日本大使館「警戒管制レーダーは2020年から5年かけてフィリピンに納入される」

家宅捜査に動画投稿者が同行 国警長官が経緯報告を命令
家宅捜査に動画投稿者が同行してSNSに実況中継していた問題で、国家警察長官が経緯の報告を命じる

候補者3人射殺される ミンダナオ地方バランガイ選
ミンダナオ地方の2カ所のバランガイ選立候補者計3人が相次いで射殺される

レバノンの比人退避へ イスラエルとヒズボラとの戦闘で
イスラエルとヒズボラの戦闘拡大で、レバノンに住む比人の一部も帰国を希望

賭博での利用増加 暗号資産
シンガポール開発銀行よると、比は暗号資産の普及率でアジア・オセアニアの上位に

大衆紙の話題
女性運転手射殺される
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1698246000.html
 24日午前5時半ごろ、首都圏カロオカン市の路上で女性が頭部から血を流して倒れているのが見つかった。バイクの運転手が被害者を発見し通報した。警察の調べによると、殺されたのは30歳代とみられるバイクタクシー運転手の女性で、頭部を銃で撃たれていた。周辺の監視カメラを調べると、この女性運転手が容疑者をバイクの後部座席に乗せて走っている様子が映っていた。女性は運転中にいきなり容疑者から頭部に向けて発砲された可能性が高い。警察は容疑者の行方を追っている。(25日・ピリピノスターガヨン)

2023年10月25日のまにら新聞から

2023-10-25 07:53:02 | フィリピン
2023年10月25日のまにら新聞から

10月25日のまにら新聞から

「ビジネス関係に新章」 比最大経済団体と覚書
日本商工会議所が比最大の経済団体である比商工会議所と貿易・投資、経済協力のための覚書を初めて締結
https://www.manila-shimbun.com/category/economy/news273517.html

覚書への署名後、握手を交わす比商工会議所のバルセロン会頭(左から2人目)と日本商工会議所の小林会頭(同3人目)= 24日午前9時すぎ、首都圏マカティ市で竹下友章撮影

 日本3大経済団体の一つ日本商工会議所と、フィリピン最大のビジネス団体である比商工会議所は24日、協力促進に関する了解覚書(MOU)を初めて取り交わした。同覚書では、「特に情報通信技術、イノベーション、農業、製造業、金融業、観光業、サービス業、中小企業開発」を優先分野を特定し、比日間の貿易・投資を一層拡大するための情報交換・情報周知を定期的に実施することが明記された。同時に、両国企業間のビジネス交流の促進、会員企業間に紛争が発生した場合の両所による仲介などについても合意された。

 署名式には日本国大使館から越川和彦大使、貿易産業省から自由貿易協定担当のセフェリノ・ロドルフォ次官が参加したほか、比日の企業トップらビジネス関係者100人以上が出席した。今回の覚書締結は、2月のマルコス大統領訪日時に開催されたビジネス団体対話でフィリピン側から提案され、その後約8カ月で締結に至った。比進出の際に現地パートナー企業と提携することが多い日本企業にとって、民間レベルから比進出環境が一段と整ったと言えそうだ。

 比商工会議所のジョージ・バルセロン会頭=BDO社外取締役=は、「このMOUは両国の結束の証明であり、比日ビジネス関係が新章に入ったことを象徴する」と祝福。比日協力について「日本は比にとって最大の政府開発援助(ODA)の供与国だ。それによって比史上初の地下鉄が現在建設されている」と述べた際は、会場から拍手が上がった。

 日本・東京商工会議所の小林健会頭=三菱商事相談役=は、「われわれはコロナ後4年ぶりのミッション(代表団)の最初の派遣先として比を選んだ。今年2月にはマルコス大統領が訪日し、3月には4年ぶりに日比経済委員会、比日経済委員会の合同委員会が対面で開かれた。さらに今年は日・東南アジア諸国連合(ASEAN)友好50周年の年だ」とし、今年、比日経済交流が大幅に進展したことを強調した。

 同会頭はまた、前日午後に行ったマルコス大統領との会談の際、午前中のパスクアル貿易産業相との会合について質問されたことを明らかにし、「人材、インフラ、カーボンニュートラル、バナナやパイナップルの輸入まで幅広く話したと報告したところ、大いによろこんでおられた」と手応えを語った。


 ▽日本技術で脱酸素を

 東京ガスの広瀬道明相談役=東京商工会議所副会頭、日商特別顧問=は、日本政府がグリーントランスフォーメーション(GX)推進戦略の下、今後10年で官民合わせ150兆円の投資を行う計画であることを説明。そうした政府に日本商工会議所は、①エネルギー安全保障と安定供給の確保②カーボンニュートラル技術関連の開発とアジア等海外展開も含めた実装と普及③地域社会と中小企業の脱炭素への挑戦――の3本柱からなる意見書を提出していることを報告した。

 また比の脱炭素への取り組みに対して東京ガスは、排気ガス等から採取した二酸化炭素と水素を反応させメタンを生成する「メタネーション」や浮体式洋上風力の技術で貢献ができるとした。

 さらにマルコス大統領との会談で、大統領が「カーボンニュートラルへの移行においては、それぞれの国、それぞれの企業の移行の形がある」と述べていたことを紹介し、「まさにその通りで、われわれは比の国情に沿って、賢く優しい脱酸素への挑戦を支援したい」と意欲を語った。

 エネルギー輸送大手・上野グループの中核海運会社である上野トランステックの上野孝代表取締役会長CEO=横浜商工会議所会頭、日商副会頭=は、世界で初めてとなる太陽光発電装置の船上設置、アジア初のLNGと適合油対応バンカリング船の建造、水素燃料エンジンによる電気推進船の建造など、省エネやクリーンエネルギー推進に対する同社の取り組みを説明。

 比については「東南アジアではタイに次いで2番目に多い日射量に恵まれている一方で、消費者の購買力に対する電気料金が非常に髙い地域だ」と指摘。その上で、同グループ企業のトランスナショナル・ウエノ・ソーラー・コーポレーション(TUSC)が比初の「エコ空港」として知られるボホール州のパンラオ国際空港の太陽光発電設備の施工を行うなど、比で産業用太陽光発電設備施工分野をリードしていることを紹介。発電状況をリアルタイムでモニタリングし、髙パフォーマンスを確保する同社のアフターサービスにより、安定的な電力供給を実現しながら、炭素排出を実質ゼロにする取り組みを支援していることを説明した。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231025.html
比米間でMDTを協議 比補給船と中国船衝突で
米ホワイトハウスによると、比中船舶衝突事件で両国の安全保障担当が電話会談。相互防衛条約などについて協議

超法規的殺害遺族と会合 遺族支援の継続を約束
超法規的殺害事件の犠牲者遺族を支援する財団で10カ国の大使館の大使や関係者らが遺族や支援者らと会合を持った

「新世代の兵士が必要」 国軍士官学校創立記念日で
国軍士官学校の創立記念日でテオドロ国防相が演説し、新世代の兵士の育成が必要だと強調

先住民系企業と再エネ事業で合意
英豪系資源大手リオティントが豪州でのエネルギー供給事業で比電力大手ACエナジーと初期段階の合意(時事)

大衆紙の話題
イヌ殺しで男2人逮捕 
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1698159600.html
 カビテ州ダスマリニャス市で22日、男2人がイヌを殺したとして、動物福祉促進法違反の容疑で逮捕された。同市警察は、イヌを殺してその肉を売っている人物がいるとの通報を受け、捜査を開始。警察は容疑者宅から、イヌの生肉、調理後のイヌ肉のほか、生きたイヌ5匹を押収した。同市警察署のソクラテス・ジャカ署長は、初期調査報告書の中で「2人は道をうろつくイヌを捕まえ、殺し、肉を保存し、調理して売っていた。客は『店』に買いに来るのではなく、別の方法で購入していたようだ」と述べている。(24日・テンポ)

2023年10月24日のまにら新聞から

2023-10-24 05:57:05 | フィリピン
2023年10月24日のまにら新聞から

10月24日のまにら新聞から

「さらなる投資機会を議論」 日商代表が大統領と会談
日商代表団が比を訪問し、大統領と会談。比投資の見通しなどで意見交換
https://www.manila-shimbun.com/category/economy/news273499.html

日本商工会議所の小林会頭(左列奥)の発言に耳を傾けるマルコス大統領= 23日午後2時過ぎ、大統領府で竹下友章撮影

 日本の経済3団体の一つである日本商工会議所のミッション(海外訪問団)が23日、大統領府を訪問、マルコス大統領と会談した。同所のミッションはコロナ禍以来中止しており、4年ぶりにミッションを再開するにあたり最初の訪問先として比を選んだ。また、比へのミッション派遣は2015年2月以来で約8年ぶり。ミッションを迎えた大統領府の一室には、ベルサミン官房長官、パスクアル貿易産業相、ロティリャ・エネルギー相、バウティスタ運輸相、ガラフィル報道長官、など閣僚・政府高官が集結した。

 マルコス大統領は会談冒頭、今年2月の日本公式訪問を振り返り、「訪日の際に始まったことを前進させるためにこの機会が利用されてほしい。どうやったら2国間経済関係をさらに前に進められるか、どのような分野に関心を持っているかが知りたい」と述べ、日本企業の考えに関心を示した。

 日本商工会議所、東京会議所の小林健会頭=三菱商事相談役=は「比の重要性を鑑み最初の訪問国に選んだ。訪問団には比で事業を展開する企業代表をはじめ70人あまりが参加した。これにはコロナ禍を乗り越え安定的に景気拡大する比への関心の高さが表れている」と比重視の姿勢を強調。「現政権の八つの社会経済アジェンダでは、社会保障、人的資本開発、投資促進、デジタル化、グリーン経済などがうたわれた。この分野での比日協力がおのずと進むだろう」と見通しを示した。

 非公開の会談は予定時間をオーバーして実施。日本側からの事業計画の内容について意見交換が交わされたとみられる。比政府発表では、2月の公式訪問時に表明された経済協力・投資約束は官民計130億ドルに上る。

 東京ガスの広瀬道明相談役、上野トランステック株式会社上野孝代表取締役会長CEO、株式会社千疋屋総本店大島博代表取締役社長、住友商事の中村邦晴取締役会長、神戸製鉄所の川崎博也特任顧問などのほか、アヤラグループのハイメアウグスト・アヤラ会長も出席した。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231024.html
「外国投資は最優先事項」 日商訪問団に貿易産業相
貿易産業相が日商代表団と会見。比の投資環境を説明し、優先分野への投資呼び掛け

「時間が必要」 政府ファンド停止受け
三菱UFJ銀行はマハルリカ投資ファンド施行の一時凍結を受け「政権には時間が必要」

車両末尾規制を解除 30日から来月2日
10月30日から11月2日まで(31日除く)首都圏の車両末尾規制解除。バランガイ選や万聖節で

来年7月に30万世帯 フードスタンプ制度
社会福祉開発省によると、フードスタンプ制度の対象を来年7月にも30万世帯に拡げる

「簡単においしく」 伊シェフ招きWS開催
サンティスが伊食品メーカー「バリラ」の総料理長を招きパスタなどのワークショップ開催

最先端のジム開店 コー・フィットネス1号店
新フィットネスジム「コー・フィットネス」が首都圏マカティ市にグランドオープン

大衆紙の話題
コールセンター従業員が刃物を持って暴れる
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1698073200.html
 首都圏マラボン市ロゴスで21日午後7時ごろ、公園で刃物を振り回している男を、住民からの通報で駆け付けた首都圏警察マラボン署の警官らが取り押さえた。暴れていたのはコールセンター従業員の男(32)で、警官らに対しても威嚇し続けたという。警官の1人が説得する間に、別の警官らが隙をついて男に飛び掛かり抑えつけてようやく刃物を取り上げた。男は「アモック」と呼ばれる異常な攻撃性を持った精神状態になっていたとみられるが、その原因についてはわかっていない。警察は引き続き男を取り調べている。(23日・ブルガ-)

2023年10月23日のまにら新聞から

2023-10-23 14:24:55 | フィリピン
2023年10月23日のまにら新聞から

10月23日のまにら新聞から

ついに衝突事件発生 海警局船と比船ら4隻関与 アユギン礁補給任務で
南シナ海アユギン礁付近で、海警局船と比海軍チャーターボート、中国民兵船とPCG巡視船がそれぞれ衝突
https://www.manila-shimbun.com/category/politics/news273482.html

海警局船(左)と衝突する比海軍チャーターボート= 22日午前6時4分(比国軍公開)

 南シナ海南沙諸島のアユギン礁(英名セカンドトーマス礁)周辺海域で22日午前6時4分、中国海警局の718型巡視船「5203」(全長102メートル)が、同礁で比が詰め所とする座礁艦への補給任務のため比海軍がチャーターする民間ボート「ウナイザ・メイ2号」と衝突した。また、同じ作戦中、中国民兵船(船首番号00003)が比沿岸警備隊(PCG)の巡視船BRPカブラ(44メートル、日本供与)と衝突した。

 同座礁艦への補給任務を巡っては、過去2度にわたる海警局船による放水砲の発射や、火器管制レーダー照射事件などが発生。今月6日の補給任務では、海警局船が比巡視船に1メートルの距離まで接近、衝突寸前の事態になっていたが、今回ついに衝突事件に発展した。

 ただし、今回の衝突は海警局・比漁船、民兵船・比巡視船の間で発生しており、海警局と比巡視船の間では起こっていない。中国側が意図的に避けている可能性もある。

 比国軍が公開した映像では、進路を妨げる海警局船を避け、横切ろうとした海軍チャーターボートが海警局船の船首に接触。巡視船BRPカブラも同様に、中国民兵船から離れようとする際に左舷側が民兵船右舷と衝突している。

 その一方で、比海軍がチャーターするもう1隻のボート(ウナイザ・メイ1号)は座礁艦への補給任務に成功。けが人などの報告はない。

 比政府の西フィリピン海国家タスクフォースは同日、中国海警局と民兵船の行動を「危険で無責任、違法であり、比の主権と主権的権利、管轄権を侵害し、国連憲章と国連海洋法条約(UNCLOS)、海洋衝突防止法および2016年南シナ海仲裁判断をあからさまに無視している」として、「最も強い非難」を表明した。


 ▽全面的に比の責任

 一方、中国海警局も声明を発表。「中国が議論の余地のない主権を有する仁愛礁(アユギン礁の中国名)に、比補給ボート2隻と巡視船2隻が、座礁艦への建設資材を持ち込むために許可なく侵入した。比船は度重なる警告を無視し、危険な方法で中国側に接近したため、衝突が発生した」とし「責任は全面的に比側にある」と非難した。

 カールソン駐比米国大使はX(旧ツイッター)で、「合法的な比によるアユギン礁への補給任務を妨害し比職員の命を危険にさらした中国の行為を非難する」とし、比への支持を表明した。

 カナダ大使館は長文の声明を発表。「比の排他的経済水域(EEZ)内において衝突事故を引き起こした、海警局および民兵船の違法かつ危険な行動を非難する。中国は南シナ海に請求権を有せず、その行動はUNCLOSに準拠していない。このような行為の継続は地域をまたいだ安全や安定、国際安全保障を脅かし、誤算が生じるリスクを増やす」と批判。PCGの「専門的かつ自制的な」作戦行動を称賛した。

 欧州連合のベロン大使は「このような事件が繰り返し、エスカレートすることは危険であり、非常に不穏だ」とし「南シナ海における国際法順守への比の呼びかけにわれわれも賛同する」と宣言した。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231023.html
バランガイ選挙運動違反者に警告 オンライン送金で買票も
アバロス内務自治相が19日から28日まで続くバランガイ選挙の選挙運動に関する苦情や告発が多数寄せられているとして違反行為が判明すれば当選宣言を取消すと改めて警告

宮崎駿作品、比で上映決定 「君たちはどう生きるか」
宮崎駿監督のスタジオジブリ映画「君たちはどう生きるか」が比の映画館で11月29日から公開される

ベスト4出そろう 前大会トップ2が勝ち上がる 日本人会ソフトボール大会
りま組、マニラエンペラーズ、JFEフィリピン、トゥーホィーラーズの4強でそろう。日本人会ソフトボール大会

比の立場を支持 越川大使
越川大使が比中船舶衝突事件で比の立場を支持

北ルソン鉄道公社が解体 大統領府通達が出る
大統領府は北ルソン鉄道の建設を担う北ルソン鉄道公社の解体を命じた

大衆紙の話題
金融系企業が脅迫で家宅捜索
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1697986800.html
国家警察の組織犯罪対策委員会はこのほど、オンラインで貸付を行う金融系の会社を家宅捜索した。首都圏マカティ市に本社を置く同社に対しては返済期限を守れなかった顧客に違法な嫌がらせや脅迫行為を働いたとして多くの苦情が寄せられていた。同委員会のクルーズ担当責任者によると、同社の社員はSNSを通じて顧客情報を拡散し、殺害予告などで脅迫していた。また貸付機関としての認可も未取得という。社員の一部が容疑を否認しており、引き続き取り調べが行われている。(22日・Pジャーナル)

2023年10月22日のまにら新聞から

2023-10-22 06:48:00 | フィリピン
2023年10月22日のまにら新聞から

10月22日のまにら新聞から

平和的解決を呼び掛け イスラエル・ハマス軍事衝突で マルコス大統領ら各国首脳
マルコス大統領ら各国首脳はイスラエルとイスラム組織の軍事衝突を巡り、人質の解放など恒久的な和平に向けた外交努力を呼び掛け
https://www.manila-shimbun.com/category/politics/news273465.html

ASEAN-GCC首脳会合に出席したマルコス大統領(右から3番目)=大統領府広報室フェイスブックより

 サウジアラビアで開催された第1回東南アジア諸国連合(ASEAN)・湾岸協力理事会(GCC)首脳会合に出席したマルコス大統領は20日、各国首脳とともにイスラエルとイスラム組織の軍事衝突を巡り、武力行使の停止や人道支援、人質の解放など恒久的な和平達成に向けた外交努力を行うよう呼び掛けた。

 各国首脳らは国際法及び国連安全保障理事会の決議に基づく1967年以前の国境線合意による平和的解決を強調。

 加えてすべての紛争当事者に対して、民間人を保護し、標的とせず、ジュネーブ条約を遵守すること、そして女性や子ども、病人や高齢者をはじめとする人質の即時かつ無条件で解放することを求めた。

 マルコス大統領も「商業や交流の入り口となる南シナ海やアラビア海における国際法に基づく平和や安全保障、安定を推進するよう協力を求める」と呼び掛けた。

 ASEANの外相らも中東で激化する武力衝突に対して深刻な懸念を表明する声明を出した。

 大統領も比人4人を含む数千人が死亡するなど、激しさを増すイスラエルとハマスの軍事衝突について「重大な懸念」と指摘。すべての当事者に対して敵対行為を停止する最大限の努力を払うよう期待を示した。

 サウジアラビアを訪問していたマルコス大統領は21日にフィリピンへに帰国した。(沼田康平)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231022.html
予定通り年内運用開始 大統領がサウジ出発前に説明 政府ファンド
サウジに出発する直前の演説で大統領が政府ファンドは予定通り年内に運用開始すると強調した

ジプニー運行団体代表を告訴 汚職疑惑巡る名誉棄損罪などで バウティスタ運輸相
陸運事業認可調整委員会の幹部を巡る汚職疑惑で自身の関与も名指しされたとしてバウティスタ運輸相がジプニー運行団体代表ら2人をサイバー名誉棄損罪で告訴した

比人看護師の遺体帰還 ハマスの攻撃で死亡 最後まで患者に寄り添い
イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突で死亡した比人看護師アンジェリン・アギレさんの遺体が21日に帰還

OFW補償で詰めの協議 サウジ、クウェートと会談 マルコス大統領
大統領はサウジ皇太子と会談し、OFW補償問題について意見交換

11月燃油サーチャージ引上げへ 航空各社に民間航空局が通達
比民間航空局が11月から航空各社が追加請求する燃油サーチャージを現行のレベル6からレベル7に引き上げることを承認

インフルエンザ45%増 保健省
インフルエンザの感染者数が10月9~13日だけで15万1375人となり、昨年同期比45%増加したと保健省

資金洗浄対策を本格化 関係機関へ計画策定・実行を指示 大統領府
大統領府は資金洗浄などの対策を推進する戦略計画の迅速な実行を関係機関に指示した覚書第37号を発行

中国は「不法占拠者」 テオドロ国防相
テオドロ国防相が比EEZ内の海洋地勢を占拠する中国人を「スクワッター」と形容

溶岩爆発2回観測 マヨン火山
マヨン火山で20日と21日に2回の溶岩爆発が観測された

大衆紙の話題
パラワンで外国籍5人を逮捕
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1697900400.html
 出入国管理局によると、不法滞在や違法取引等の容疑でパラワン島に住む外国籍5人を17日、逮捕した。逮捕されたのは30~40代のタイ国籍1人と中国国籍4人で、表向きは漁師として就労していた一方、パラワン島を拠点とする犯罪グループと組み、偽のIDや書類で土地の買収や野生動物の違法取引などを行っていた。また提出されたパスポートは2016年ですでに失効していた。今回、入管と国軍、国家捜査局が連携し、捜査や取り締まりを実施した結果、逮捕に至ったという。(21日・テンポ)

2023年10月21日のまにら新聞から

2023-10-21 09:34:05 | フィリピン
2023年10月21日のまにら新聞から

10月21日のまにら新聞から

「先人が築いた歴史忘れない」 マカティ市で浅沼武司さん講演
戦前生まれでまにら新聞コラムニストの浅沼武司さんがキリノ元大統領の恩赦から戦後の日比友好関係について講演
https://www.manila-shimbun.com/category/society/news273448.html

講演する浅沼武司さん= 19日、首都圏マカティ市で深田莉映撮影

 日比ビジネスクラブは19日、首都圏マカティ市アヤラモール・サーキットのアイアンマン・ステーキハウスで、まにら新聞で主に戦後の日比関係についてのコラム「行雲流水」を執筆中で在比43年の浅沼武司さんを講師に招き、講演会「日比の友好関係を支えた偉人たち―105人の日本兵を恩赦したキリノ大統領と明仁・美智子皇太子ご夫妻」を開催した。浅沼さんの講演は今回が2回目。

 浅沼さんは、比で英雄とされるホセ・リサール、アンドレス・ボニファシオ、初代大統領のエミリオ・アギナルドの3人の革命家の意思を継いだ最後の世代だとして、主題のキリノ元大統領について話した。

 キリノ氏は戦後の1953年、首都圏モンテンルパ市のニュービリビッド刑務所に収容されていた、死刑囚を含む105人の日本人戦犯を釈放することを決めた人物。当時、病気で米国の病院に入院中だったキリノ氏は、自身も妻子4人や親せきをマニラ市外戦で日本軍に殺された身でありながら、病棟のベッドでマイクを持ち「(日本人を)もう許そう。希望に満ちた未来を描こうじゃないか」と比国民に呼び掛けた。浅沼さんによると、これを「いかなる反対意見がこようとやり通すべき」と一番支持しサポートしたのは、キリノ氏の弟アントニオ・キリノ氏だったという。

 浅沼さんは「カトリック教徒でありヒューマニストであった」キリノ氏の恩赦を「日本人として感謝しなくてはならないことだ」と繰り返した。

▽恩赦がつないだ日比関係

 キリノ氏の恩赦は当然、当時の明仁・美智子皇太子ご夫妻の耳にも入ったが、日比の国交がなく直接お礼を伝える機会は持てなかった。その後、ご夫妻が外交のために海外に出られた1962年11月、初の訪比が実現。まだ比国民の嫌日感情が強い中、比全国を回られる中で「その立ち振る舞いと各地で交流された比人への優しい対応を目にした多くの比人がご夫妻のファンになり、対日感情が大きく変わった」。そして「その基盤を築いたのは、間違いなくキリノ氏の恩赦だった」と浅沼さんは強調した。

 1956年に日比国交が結ばれた際にはすでにキリノ氏は他界しており、公賓としての来日は叶わなかったが、その後もフィリピン大統領と日本の皇室は交流が続いているという。

 2013年に比で台風ヨランダが未曽有の被害をもたらし、日本が大々的な災害救援を行った際には、当時のベニグノ・アキノ3世大統領が来日し明仁・美智子天皇皇后陛下に謁見。同大統領は任期中の陛下の訪比を強く望み、16年1月、天皇皇后陛下は日・比・米3国の慰霊碑を参拝され、カリラヤ日本人慰霊碑やリサール公園にも献花されたことなどを浅沼さんは順に紹介した。

▽「いち戦前生まれとして」

 16年に訪比された明仁・美智子天皇皇后陛下は、キリノ氏の遺族にも感謝の意を伝えられた。その際、立ち会ったキリノ氏の孫は「祖父はただ恨みの連鎖を断ち切りたかっただけ」と話したという。浅沼さんはこの言葉にも尊敬の念を示し、「いち戦前生まれの日本人として、常に歴史を振り返り、今、比に住んでいられていることを感謝したい。日比友好関係において先人たちが築いてきた歴史を忘れないでほしい」と訴えた。

 講演会の後には懇親会が開かれ、参加者からは「勉強になった」という声が多く聞かれた。また、ドゥテルテ前大統領と皇室の関係など、最近の日比関係の話にも花が咲いた。第1回に続いて参加した小坂元一さんは「この歴史を知ってから比人従業員に対する考え方が少し変わった」という。キリノ氏の恩赦については「当時も比人の中でも意見が分かれたのでは」とし、「今は年齢層でも考えが大きく違うと思う。若い世代はこの歴史を詳しく知らない人も多いだろうし、より文化やアニメの側面で日本と接している人が多い印象」と感想を話した。(深田莉映)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231021.html
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「沖縄の親戚に会いたい」 残留2世がクラファン募る
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X(旧ツイッター)の米運営会社はNZとフィリピンで新規登録者を対象に少額課金制を試験導入すると発表(時事)

大衆紙の話題
青のライトアップでイスラエル支持
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1697814000.html
パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突を受け、首都圏ケソン市のケソン・メモリアル・サークルが、イスラエル国旗の青色にライトアップされている。在比イスラエル大使館は19日、公式フェイスブックページにその写真を「比はイスラエルと共に」「イスラエルのために立ち上がる」という旨のハッシュタグを添えて掲載。駐比イスラエル大使は「イスラエルと連帯するというメッセージをありがとう。今こそ友人同士が互いに立ち上がる時だ。サラマット、ケソン市長」と投稿し感謝を表した。(20日・テンポ)

2023年10月20日のまにら新聞から

2023-10-20 07:50:45 | フィリピン
2023年10月20日のまにら新聞から

10月20日のまにら新聞から

「海上防衛支援を期待」 日本政府の装備品移転で
参謀総長「レーダー以外に日本からOSAを通じ欲しいのは海軍艦、哨戒機、無人機、潜水艦」
https://www.manila-shimbun.com/category/politics/news273428.html

記者会見に応じる国軍のブラウナー参謀総長= 19日午前9時過ぎ、首都圏ケソン市で竹下友章撮影

 ブラウナー国軍参謀総長は19日、外国人特派員協会主催の記者会見に応じた。今年から始まった日本の政府安全保障能力強化支援(OSA)に関し、「日本政府は近く防衛装備品移転三原則を緩和し殺傷性装備品の移転を可能にする見込みだが、緩和された場合どのような装備品が欲しいのか」とのまにら新聞の質問に対し、参謀総長は「現在、国軍の最大の懸念事項は海洋防衛だ」と強調。OSA第1弾として比に無償供与される見込みの警戒管制レーダーに加え、離島防衛や迎撃作戦に用いるために必要な装備品として、外洋に展開できる海軍艦、哨戒のための航空機、情報収集・警戒監視・偵察(ISR)のための無人航空機を挙げた。また、潜水艦についても「国軍近代化プログラムのホライゾン3の中の『欲しいものリスト』に入っている」とした。

 海洋防衛装備品を重視する理由については「以前の防衛体制は海岸線からの国土防衛だったが、今は防衛線を前進させている」と説明。「例えば、(南シナ海南沙諸島の)パグアサ島は排他的経済水域(EEZ)の向こうにあるが、2016年の南シナ海仲裁裁判所判断で同島は12カイリの領海を有することが確認されている」とし「そのため国軍はそうした離島にも防衛義務を有し、沿岸基線から遠く離れた領域を守るための能力向上を行わないといけない」と述べた。

 防衛装備品移転三原則策定後初の国産完成装備品の海外輸出例(2020年契約)となった警戒管制レーダー(移動式1基、固定式3基)の移転の進捗(しんちょく)状況については、「移動式1基、固定式2基が既に機能している」と報告。その上で「現存する他のレーダーもあるが、課題は全てのレーダー情報を統合し、比領海およびEEZの全体像をつかむことだ」と説明。「警戒管制レーダーは外国の航空機だけでなく、船舶が比の領域に不法に侵入したときそれを探知できるため、海洋状況把握(MDA)に力を発揮する」と海洋防衛に対する機能を解説した。


 ▽座礁艦にネット接続

 また、6月に比日米の国家安全保障会議担当高官による会合で議論された南シナ海での合同哨戒については「国軍としては明日にでもできる体制だ」とした上で、「軍より上の様々なレベルでまだ調整を経る必要がある」とし、政府間調整が難航していることを示唆した。さらに「米国、豪州、カナダとは既に合同哨戒(合同航行)を実施している」と報告。英国、カナダ、フランス、ニュージーランド、日本などが合同航行の希望を表明しており、国軍としては二国間・多国間での実施を歓迎すると述べた。

 南シナ海南沙諸島のアユギン礁の支配を固めるために座礁させてある比海軍艦BRPシエラマドレの現状については、「いまインターネットに接続されたので、配置要員は愛する人とコミュニケーションを取ることができ、もう寂しい思いはしていない」としながら「生活環境は見るも悲しい状況だ。寝具、食事スペースを設置したい」と報告。1999年に座礁して以降劣化が進んでいる艦体の補修については「ただ、表面をタパル・タパル(継ぎ当て)しているだけ」と笑った。

 台湾で軍事衝突が発生した場合についての質問には、「台湾に対する軍事攻撃の兆候は観察されていないが、同志国とともに『いかなる事態』にも対応する準備はできている」とした。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231020.html
比人死者4人に OFW第1陣16人が帰国
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突で新たに比人介護師の女性1人が死亡。比人死者数は計4人に

首相訪比時に大枠合意か RAAで国軍参謀総長
ブラウナー国軍参謀総長が来月の岸田首相訪問時に比日RAAが進展することに期待を表明

大統領サウジへ出発 ASEAN・GCC首脳会議
大統領が19日にサウジに出発。1回東南アジア諸国連合・湾岸協力理事会首脳会議など出席へ

情報流出は1300万人分か フィルヘルスサイバー攻撃
フィルヘルスによると、先月のサイバー攻撃により1300万人分以上の個人情報が流出か

「しごき」で学生死亡 友愛会20人で数十回殴打か
大学4年生が友愛会の「しごき」で20人から2時間にわたり数十回の殴打などを受け死亡

外国人含む20人摘発 マカティ市
プロキャップ・インターナショナル社の関係者らで外国人8人含む20人をマカティ市で投資詐欺容疑で摘発

大衆紙の話題
ミス・フィリピン候補者が行方不明に
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1697727600.html
 バタンガス州警察のサムソン・ベルモンテ長官はこのほど、行方が分からなくなっているキャサリン・キャミロンさん(26)において全国の警察署へ情報提供および捜査協力を要請した。キャミロンさんは同州トゥイ町バランガイ・リリオに住む高等学校の教職員で、2023年の「ミス・グランド・フィリピン」候補者の一人だった。10月12日午後8時ごろに姉と電話で会話して以来、携帯はつながらず、行方不明という。同長官は全国の警察署に協力を仰ぐとともに、国民に対しても情報提供を呼び掛けている。(19日・テンポ)

2023年10月19日のまにら新聞から

2023-10-19 09:13:04 | フィリピン
2023年10月19日のまにら新聞から

10月19日のまにら新聞から

自衛隊が比基地利用可に RAA締結は「年内目標」
国防相は比日RAAについて年内締結を目指しており、発効すれば自衛隊が国軍基地を利用できるようになると明言
https://www.manila-shimbun.com/category/society/news273410.html

フォーラムでスピーチするテオドロ国防相= 18日午前10時ごろ、首都圏マニラ市で竹下友章撮影

 首都圏マニラ市で18日、テオドロ国防相を主賓とする比ローカルメディアによるフォーラムが開かれた。同相は訪問部隊の法的地位を定める比日円滑化協定(RAA)に関するまにら新聞の質問に「年末までの締結を目指していている」と明言。「RAAが締結されれば自衛隊が比国軍基地を利用できるようになるか」との質問には「間違いなくできるようになる」と断言した。ただし、ロレンサナ元国防相が7月に言及していた「比国内に自衛隊利用施設を建設するアイデア」については「そのような話は承知していない」と否定した。

 比日RAAに先行し締結された日豪、日英RAAでは、同条約に則って行う活動を「両国が決定する協力活動」と一般的・抽象的に規定し、共同訓練や人道支援・災害救援に限定しない。これについて同相は「比日RAAでも同じだ」と即答。「そうであるなら、両国が合意さえすれば、比の領土防衛やマラウィ包囲戦のような内乱の際にも、RAAの下に自衛隊の協力が得られる可能性はあるか」との追加質問には、「まだ交渉中であり、あらかじめそうした期待や意見を表明し、内容を先取りするのはフェアではない」として回答を避けつつも、否定はしなかった。その上で、「われわれは最良の相乗効果(シナジー)を得られるように務めている。(比日)二国間だけでなく、訪問軍地位協定を持つ他国との相互運用性も含めてだ」とし、米豪も合わせた多国間連携の強化を活動の視野に入れていることを明らかにした。

 「日本政府は殺傷性装備品移転の解禁に動いているが、比はどんな装備品を必要としているか」との質問には「個別・具体的なことは差し控えたい」としながら、「比が日本や他国と共に取り組まないといけないのは、ルールに基づく国際秩序、航行の自由の維持、そして200カイリの排他的経済水域(EEZ)の尊重。同じ群島国家である比日は同じ状況にある」と指摘。「南シナ海での比の補給任務に対する『中国の攻撃的な海上活動』に、日本はカナダや英国、複数の東南アジア諸国と共に非難声明を出している。日本は比にとって主要パートナーであると同時に、世界で志を同じくする国の一つだ」とし、海洋安全保障能力を高める装備品への需要をにじませた。

 またモデレーターを務める英字紙スターのビリャヌエバ編集委員からの関連質問に対して、比は現在、カナダ、ニュージーランド、オランダ、英国とも防衛関係の協定締結に向けた交渉をしていることを明らかにした。


 ▽中国から比へのシフトを

 テオドロ国防相は、まにら新聞に対し「これは日本国民にぜひ伝えてほしい」として、日本との経済関係強化は防衛協力と同じくらい必要であることを強調。「むかし比には、強い日系製造業があった。現在、日本企業は中国離れをしている。そういった企業にとって、比は最高の投資先だと伝えてほしい。日本の製造業は比に投資して、比に雇用を創出してほしい」と述べ、比の国力の強化に関し「同志国」日本の経済関係強化を呼びかけた。

 さらに「現在は日本人の訪比客より比人の訪日客の方が多く、日本が比人からお金を稼いでいる。日本人にはもっと比でバケーションを過ごし、ゴルフをし、比で円を使ってほしい」と訴えた。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20231019.html
ファンド運用細目一時凍結 透明性確保で再度内容を精査
マルコス大統領が政府ファンドの施行規則の施行を一時凍結すると財務省理財局やランドバンクなど関係省庁に通達した

PCG船舶40隻建造へ 創設122周年式典で大統領
沿岸警備隊創設122周年記念式典に出席した大統領がセブで同隊向けの船舶40隻を建造する計画を表明

児童婚禁止法の積極的施行を 国際ガールズデーで国際NGO
国際ガールズ・デーで、国際NGOオックスファム比事務所は、児童婚禁止法の積極的施行を求めた

外国人もEチェックイン可へ 万聖節連休の混雑に備え
マニラ国際空港公団は万聖節連休の混雑に備え、外国人のEチェックイン導入などの準備

「利上げ排除しない」 中銀総裁
中銀は、次回11月16日の政策決定会合での政策金利引き上げについて「排除しない」と言明

大衆紙の話題
73歳の女性がバンの中で射殺される
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1697641200.html
バタンガス州リパ市で16日夜、バンに乗車していたロサリオ・アブヨさん(73)が仲間の車が到着するのを待っていたところで、バンの運転手が車のドアを開けた際、突然、バイクを運転する武装した男がバンに横付けし、アブヨさんに向けて数発発砲した。アブヨさんは病院に運ばれたが、胸部に銃弾を数発受けて死亡が確認された。警察はバイクで逃走した男の行方を追っている。警察の調べによると、アブヨさんは自身のフェイスブックに家族問題を巡って暗殺予告を受けていることを投稿していた。(18日・ブルガ-)