自分が怖い。

好きな人、それは３０歳年上の人。

名前は『紀さん』としましょうか？

ネットで紀さんの名前と住んでる地区を検索したら、簡単に自宅の住所＆電話番号がヒットした。

職場も知ってる。職員の集合写真で確認済み。

住所＆電話番号は本物かどうかはわからない。

同姓同名の別人の住所＆電話番号かもしれない。

でも、実際に電話すれば本物かどうか判る。

１４年間、全く会ってないし連絡も取ってないけど、彼の声なら鮮明に覚えてる。

喋り方や声や表情まで全て覚えてる。

猛烈に会いたい。

今すぐ会いたい。

せめて声だけでも聞きたい。

でも、そんなことをしたら彼が大切にしてる家族を壊すことになりかねない。

そして私はストーカーになってしまう。

だから、我慢しなくちゃ。

どんな情報を得ても、我慢しなくちゃ。

会いたい。私は好きな人に会いたい、話しがしたいだけ。

だけど、そんな希望を叶えたら彼が大切にしてる家庭を壊しかねない。

私の望みは叶わないのが１番いいんだ。

そう、どんなに寂しくて切なくても我慢しなくちゃいけないんだよ。

それが私が選んだ生き方なんだから。

電話をかけてしまいそうで怖いな。

彼の家庭を壊しても私のものにしたいって気持ちは消さなきゃ。

私の望む幸せは誰かの不幸の上にしか成り立たないから。

会いたいだけなんだけどね。

好きな人に会いたいだけなんだけど。

会えない。会ってはいけないんだから。

怖いよ。ただひたすら怖いよ。

本当に怖いだけ。

眠っていない時間は、本当に怖いだけ。

起きてるのが苦痛で苦痛で仕方ない。

でも、寝過ぎてしまって夜に眠れなかったからどうしよう。

それが１番怖いけど、だからって恐怖に堪えながら過ごす時間も怖い。

薬は飲んだよ。でも、怖いだけなんだよ。

ずっと怖いだけ。

ひたすら怖いだけ。

どうしたらいいかわかんないんだよ。

ひたすらに怖いだけ。

理由なんかわからない。

そんなものがあるのかどうかもわからない。何もかも順調にいってる人にはわからない。

仕事もプライベートも充実してる人には想像もできないだろう。

ただひたすら怖いだけっていう状況なんかわからないだろう。

何をしても怖くて胸がざわついてざわついて仕方ないってそんな気持ちはわからない。

言葉にできない恐怖。

誰が想像できるんだ。

恐怖で支配された時間がどれほどの恐怖なのか？

体験してなきゃ誰もわからないさ。

本当に怖いだけの時間がいつまで続くかわからない、それも恐怖。

全て恐怖。

そんな時間が日常に起きてる現実を誰が想像できようか？

とにかく、とにかく怖いだけなんだよ。

５時半起床。

起きるには早いし。

激しい発作で目覚めるし最悪。

しかも、泣いてたみたいな嗚咽はあるし、眠れない次はコレかよ。

次から次へと問題ばっかり。私には平穏無事な１日ってないの？

とりあえず、今日は落ち着くように過ごそう。

時間とか勉強とかどうでもいいから、落ち着くように過ごそう。