坂本善三。
熊本の小国にある坂本善三美術館を訪れるまで、
その名前を耳にしたことはありませんでした。
熊本で昭和初期に活躍した抽象画家です。
総畳敷きの館内。 美術館としては大変珍しいのではないでしょうか。
抽象画というと、どう鑑賞してよいのか戸惑う絵も多いのですが、
この坂本善三さんの絵は、大変日本的な雰囲気のある絵が多く、
日本家屋によく調和するようです。
それでこのような和風の美術館を造ったのでしょう。
畳の上に座ってじっくり鑑賞してもいいですね。
どの絵も自然の中のどこかを切り取ったような感じがします。
これは何でしょうね。
これは魚の群れのようです。
自然に囲まれて育った坂本善三にとって、
日本の美しさを見つめ、日本の美を表現し続けることに
生き甲斐を感じたのでしょうか。
私も、日本を離れる度に、日本の良さを痛感します。
坂本善三も、自身の留学後にそんな気持ちになったのかもしれませんね。