先日、ジークレーという高級な紙で印刷をされている会社の方とお話をする機会があったので、少し疑問をぶつけてみた。
どうしてジークレープリントは、プリンターから出てくるのに版画というのか…と。
銅版画の工程にいろんな経験やいろんな手法を織り交ぜながら制作していくものとしたら、プリンターから出てくるものは版画と呼んでいいのだろうかと…そんなことを思っていたから。
でもその方はあくまで手法の違いで複製されたものは全部版画だ!!!と言われた。
では、自宅のプリンターから出したポストカードは版画なのか?
銅版画は版から写し取られた作品しかない…原画は銅板なのか?
なんだかややこしい。
写真も絵も版画も…もうパソコンが使える人の世界になるのだろうか。
ちょっとさみしいのは、新しいことに追いつけないからかもしれない。
先日、制作した版画は澄んだ青色のインクで刷った。
この透明感は銅版画にしか出せないとおもっているけど、きっとそのうちプリンターから出てくる世の中が来るんだろうな…。