同じ下宿にすんでいる女4人の日常、というつもりで読みはじめたが、思わぬ展開や広がりを見せ、深い話だった。
女性4人の他にりかさんというお人形も住んでいる。
りかさんは人形だが人形でなく…
りかさんのルーツと登場人物のルーツと澄月という人形師のルーツが重なり歴史をひもとく展開になっていく。
また、染織も登場人物をつなげることになっているので、よく描写が出てくる。
カラスエンドウなどの野草をつかった唐草模様の飾り付けが白いテーブルクロスにしてある、というシーンは想像するとさも美しいだろうと思われて印象的。
自然のものを取り入れた丁寧な生活。
ただ、淡々とした話ではなくアップダウンもあり謎解きしてるような読みごたえはあった。
梨木香歩の話は「西の魔女…」しか読んだことがなかったが、自然に生えている植物やそれを取り入れた食生活の描写がやはり抜群。
なんか、そういう生活憧れちゃうもんなぁ~
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