丸石ビルディングです。
特別公開です。
ガイドツアーです。
写真は外観のみ 厳戒体制です。
資料も返却です。
それだけしても観る価値はあったかと。
大阪の原田産業ビルを拝見した時のように
愛されて大切に大切に使われてきた建物なのね…とそおーっと歩きながら、愛でられることのありがたさを噛み締めてまいりました。もう観て目に焼き付けて聞くしかないので必死です。
お伺いした内容で記憶に残ったことを少し。
竣工は昭和6年
近世ロマネスク様式
山下寿郎氏の作品
2年後に新館を増築
天井高は3m以上で当時としては珍しく高い。
耐震性防火性を重視。
上質なコンクリートで建てられており、
現在でも穴を開けるのも大変なほどの強度がある。
戦災でも焼け残り、1階は近所の人の避難場所となり、炊き出しをしたため、元は彩色されていた天井が煤だらけになり白く塗り直したとの逸話がある。
開口部上部に半円アーチが印象的。
聖書にまつわる動植物の彫刻がお見事。
ファザードには動物の彫刻がついてる。
外から見ても増築はあまり目立たないが
ファザードの動物の顔の目が違うそうです。あら、ほんと。
横にはかつて龍閑川が流れていたそうで
迷子になって偶然遭遇。
入り口は現在の表通り側ではなく正面向かって右の別館側だったそう。
現在ペルシャ絨毯屋さんのところは自動車のショールームでシボレーなどを販売していた。
(ここの天井や壁の装飾は大変豪華で美しかったー。)
金属部分の多くは戦時中に供出したとのこと。
その中でも四季を描いたエレベーター扉は戦後復原した大変手の込んだものなんだとか。
機械室やポンプ室も現役でお使いとのこと。大切にお使いの様子が伝わってきて
本当に見せて頂いて、丁寧に対応して頂いてありがとうございます。地球の片隅で叫んでおきます。
またの機会があることを切に祈るのでした。
さて。
メインイベント終了の後は
さくさくと次の場所へ。
江戸屋さん
看板建築が見事。長蛇の列のため外観のみで。
日証館
こちらも長蛇の列、
日常公開していらっしゃるのでまたにするか。
日証館をスルーしてもさすが兜町。
迷ってちょっと路地に入ったら
こんな場所や
こんな逸品との出会いが。
可愛い可愛すぎるっ!
フィリップ証券(旧成瀬証券)
1935年竣工
山二証券
1922年竣工
こちらはいずれも銀行建築で名高い西村好時の作品とのこと。
(西村先生設計の旧渋沢邸も青森から江東区潮見の清水建設の敷地内に帰ってきたご様子。公開が今から楽しみ)
京都中央信用金庫丸太町支店や函館市文学館(旧第一銀行函館支店)
拝んでみたいです。
そうそう。
建築ツーリズムへ行こうの講演の際、
講師の山下先生がご紹介してくださった本の中にありましたこちら。
建築見学友達と是非拝見してみたいと話していたのですが、こういうのあると旅の楽しみが2倍2倍になる予感。
とはいえ、今のネット時代
ある程度のことはスマホが教えてくれます。なんて便利、なんてありがたい。
この本で
西村好時と引くといくつの建築が出てくるのだろう…なんて考えながら先へ進む。
てくてく歩いていますと、あれ?これ大阪になかったっけ?
そうそう。光世証券。
写真撮ったはずだけど見つからず。
同じデザインのファザードで
中之島あたりからやたら目立ってスクっと建っていたかと。
社長さん建物お好きなんですね。
で、高島屋日本橋本店の外観を拝見して
やはり、デパート建築も奥深い。
東京駅で焼き小籠包食べて。
やっぱりなんだかんだ言いつつ、辰野金吾先生の東京駅をステーションホテル側から拝見して。
(ステーションギャラリーの廊下には当時の建築資材などが展示されているので、それは展示プラスおまけ的で毎回楽しい。)
あまり見たことのないはとバス待機所付近から東京駅を眺め。
Xをふと見たら空いてそうだからやっぱり寄ろうと思い立ち、また銀座方面へ戻り。
旧宮脇ビルを拝見して
こちらレトロ絵葉書の展覧会中。
会期中は公開部分拝見出来るそうです。
絵葉書にも興味津々だったけど今回はゆっくり見る感じではなかったのでまたいずれ。
このビル数年前に通りかかり、壊されないか心配していたのでこんな素敵な使われ方をしていることに感無量。
全行程を終え、帰路に着きました。
東京建築祭
大変楽しませて頂きました。
運営委員会の皆さん、
ボランティアの皆さんに感謝感謝です。
まだまだ東京
ポテンシャルは限りないかと。
次回を楽しみにしたいと思います。
初めまして。 情報をゲットした時には
申し込みが終わっていました!
残念でした・・。
本当にこのエリアは 歴史と これからどうなるのか? 魅力が尽きませんね。
楽しく拝見しました。ありがとうございます。
コメありがとうございました。
東京建築祭
本当に詳しい情報が公開されてからの
ラストスパートがあっという間でしたね。残念でした。
初めての東京開催ということもあったのかもしれません。
たくさんたくさん魅力的なたてものがいっぱいあるので
また来年を楽しみにいたしましょう。