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田宮よりキムミョンミン?『白い巨塔』完走

2011-07-18 00:04:44 | 韓国ドラマ
『白い巨塔』全20話
完走いたしました。

私にとって『白い巨塔』とは
財前は田宮二郎で
里見先生は山本學さんであります。

唐沢寿明君は好きな俳優さんですが、
やっぱ財前は田宮二郎。
江口洋介は嫌いではありませんが、
山本學、里見先生には遠く及ばず。
あれはあれで面白かったけれど。

数十年前の作品ながら
結構思いいれのあるドラマなのです。

そんな私の
キムミョンミンandイソンギュン
チャンジュンヒョクandチョジヨンの
『白い巨塔』感想
よろしければお付き合い下さい。

面白かったです。
財前五郎アニチャンジュンヒョク
やはり、俳優冥利に尽きる役です。

貧しい生い立ち。
母ひとり子ひとり。
這い上がるために
必死に勉学に勤しみ
主席で医学部に入学
耐えて耐えて准教授になり
大切な母を陰の存在にしてまでも
財力とバックボーンを手に入れるために開業医の家に婿入りをした彼。
いよいよ外科科長の座に登りつめる…

野心と良心
頂点まで登りつめるという信念に迷いはないものの、良き友里見アニ、ジヨンや大河内教授アニ、オ先生の医学への揺るぎない実直な姿勢に触れる度、羨望故か何故なのか、苛立たしい様子を垣間見せる。

強さと弱さ
狡賢さと愚かさ
優しさと冷たさ
善と悪
羨望
嫉妬

一話一話の中に様々な心の揺れを感じることができます。
キムミョンミン…いいですねー。
カンマエのようなデフォルメされたキャラとはまた違って
繊細な感情表現も改めて巧いなぁーと感心。
この先楽しみです。

このドラマは
財前と里見のバランスが要だと思うのですが、キムミョンミンとイソンギュン、どちらが出過ぎることなく、薄過ぎることなく、
絶妙なバランスだったと思います。

原作白い巨塔以上に
ラブロマンスラインを極力カットしているストーリー設定もシンプルで良かったかな。

特にラブシーンがなくとも
チャンジュンヒョクとヒジュの信頼関係はきちんと描かれているし。

東教授アニ、イ科長のお嬢様の里見ジヨンへの想いも視線や表情で表現されるという実に繊細な扱い。
演出が興味深いです。

サブキャラのタヌキ親父たちもなかなか。
いつも見慣れた芸達者な方たちばかりで安心。
弁護士役でソンビョンホ兄に会えるとは。
しっかり堪能させて頂きました。

で、気になったのはラストシーン。

田宮版では財前は上告せず、
里見宛に改心の旨の遺書を残します。
里見は病室でそれを高らかに読み上げる…。

原作は上告をした上で
大河内教授宛に自己の死亡所見を述べ
献体を希望するという趣旨の遺書を残す。

唐沢版は里見宛の遺書だけど、自分の非は認めていない。

さて韓国版。
上告書とオ教授宛の遺書
極めて山崎豊子原作に近い展開でしょうか。
息を引き取る間際も
「自分は悪くない」とうわ言を言い続けていました。

財前は結局は完璧であることを望み続けた?
結局見たいものにしか目を向けられない男だった?

こうやって比較すると田宮版はかなり甘め臭めのエンディングだなぁと感じます。とても人間的な財前。(^_^;)

自身の死に際し、
生への執着
死の恐怖
命の重さを実感し
命に対しての敬虔な気持ちが呼び覚まされ
地位や名誉に翻弄され、
医師として大切なものを忘れていた自分に気がつく…
そんな田宮版的展開も悪くないかなぁーと思うのですが。

それがエンディングとして選ばれないということは、死に臨んでも揺るがない財前の信念が優先されたということでしょうか。
でもやっぱり遺書は里見ジヨン宛が良かったなぁー。ちょっと残念。

日本版白い巨塔とは別物として楽しめました。

昔は山本學の里見先生にメロメロだったのに
今は財前の器の小ささがかえって胸をくすぐる。(笑)
私も大人になったものです。

こういうしっかり原作がある社会派ドラマいいですねぇー。
うーん、ビョンがジュンヒョクだとジヨンはジョンジェssiあたりかなぁー。
あり得ないことを考えてしまうのでした。
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