滋賀県大津市坂本にある日吉大社は、
厄除けパワースポットとして知られています。
日吉大社には東本宮、西本宮があります。
前回ブログ記事で東本宮をご紹介したので、
今回ブログ記事では西本宮をご紹介します。
日吉大社東本宮が山の神さまと言われる、
”オオヤマクイノカミ”を祀っているのに対し、
西本宮は”オオナムチノカミ”を祀っています。
奈良三輪山よりお迎えした神さまだそうです。
ご祭神が違うからでしょうか…。
この二つのお社は微妙に違った雰囲気です。
どちらのお社も、比叡山延暦寺とは
昔から深い繋がりがあるそうです。
鳥居の写真をご覧ください。この鳥居の形、
他では見かけない、独特の形をしています。
”山王鳥居”と呼ばれ、神仏習合の信仰を
表すものだといわれています。
ひっそりと静まり返っていた東本宮から、
西本宮に入ったとたん、少し人が多くなり、
賑やかになりました。明智光秀ゆかりの
観光スポットとして注目されているようです。
橋を渡ると、存在感ある見事な形の樹が…!
さて、日吉大社では”お猿さん”に注目を…!
この神社の神さまのお使いは、お猿さんです。
”神猿”と書いて、”まさる”と呼んでいます。
「魔が去る、勝る」との意味を持つそうです。
”まさる”って、”victory”なのですね。
”神猿舎”に”まさる”さんが飼育されています。
ちょっと覗いてみたら、お猿さんがいました。
おりの中で、仲良くノミ取りしていました。
お猿さんは、神さまのお使いとして、
古くから境内で飼われていたそうです。
江戸時代の境内図にも”猿飼所”として
記録が残されているそうです。
その他にも神猿さんが年老いた時、
入っていくという「猿塚」…。
神猿さんが好んで食べる「猿柿」など、
日吉神社では、お猿さんにちなんだものを
いろいろ見つけることができます。
西本宮の楼門を見上げると、楼門の軒下、
四隅には、それぞれ屋根をささえるポーズの
お猿さんたちが彫られています。
また蟇股にもお猿さんの彫刻があります。
では日吉大社、西本宮に参拝します。
現在の社殿は、戦国時代、織田信長の
比叡山焼き討ちで焼失した後、
天正年間に復興されたものです。
お猿さんのいる楼門は重要文化財、そして、
東本宮も西本宮も、ご本殿は国宝でした。
神仏習合の形は、ここにも残されており、
床下には仏事を営んだ部屋があるそうです。
境内で面白いものを見つけました。
”祇園石”という苔むした霊石です。
”祇園石”は、牛頭天王が宿る石だそうです。
牛頭天王と言えば、疫病除けの神さまです。
その牛頭天王のパワーが宿る石なら、
ご利益はズバリ、”疫病除け”ですよね。
コロナ退散&終息もお願いできるかな~?
この豊かな緑に囲まれた清らかなお社なら、
神さまがコロナも祓い清めて下さるかも…。
比叡山の神さまと牛頭天王のパワーで、
コロナ退散&終息を祈願…!
パワースポットとして知られるだけに、
聖地の雰囲気に溢れた日吉大社でした。