夏休みもあとわずか、滋賀県立美術館へ…!
こちらも開催期間あとわずか、”塔本シスコ展”
「シスコ・パラダイス かかずにはいられない
人生絵日記」、滋賀県まで見に行きました。
”塔本シスコ”は最近注目されている画家の
一人です。絵画の専門教育は受けておらず
53歳の時になって、油絵を書き始めました。
色鮮やかで、自由で、いきいきとした絵…。
一見子供さんが描いた絵のようにも
見えますが、不思議な魅力があります。
描くことが好きで好きでたまらな~い…!
が画面からあふれ出ているような感じです。
展覧会開場は子供さんの姿も多かった…。
「私は死ぬまで絵ばかきましょうたい。」
…と言って、2005年、91歳で死去するまで
ずっと絵を描き続けました。
この展覧会、ずっと気になっていました。
その名前と画風から、シスコさんはきっと
外国の方だと思っていましたが…、
熊本県生まれの日本人だったのです。
”シスコ”は本名でした。彼女が46歳の時、
ダンナさまが思いがけず急逝したそうです。
シスコさんは心身ともに不調になりました。
そんな中で、絵を描く喜びを見つけ出し、
シスコさんは、徐々に元気を取り戻しました。
それ以来、素晴らしい作品を次々と生みだし
見る人に、癒しとパワーを届けています。
色鮮やかでパワフルな絵ですね。
見るだけで楽しくなるような感じです。
私も真似して描きたくなりました。
絵には、「シスコ 88歳」と年齢が書かれたり
「ミーチャン トウガンヲ ミテ ビックリよ」など、
絵の解説が書き加えられていたりします。
展覧会のポスターは、「エイサー水口」です。
エイサーを踊る人、ひまわりの花(?)と
いたずら書きのような人の顔がいっぱい…。
画面には不思議な世界が広がっています。
それに「アイヤー イヤササ水口 シスコ88歳」
…と、書き加えられていました。面白い…!
彼女は、子供時代の故郷思い出などを
自由にファンタジックに描いています。
いつまでも子供の心を持っていたのでしょう。
故郷の海の風景が心に残りました。
晩年、90歳近くなって認知症になった
そうですが、創作意欲は衰えなかった…。
「シスコの月」と名付けられた、シスコ90歳
2004年の作品も展示されていました。
さて、今日はもう一つ、絶対見たいものが…!
別の展示室には、滋賀県ゆかりの画家展も
開催していました。今回は洋画展です。
滋賀県ゆかりの洋画家…!というなら、
野口謙蔵の作品も展示されているに
違いないです…!立ち寄りました。
ありました~!「蒲生野風景」と「冬日」です。
郷里の風景を描いた謙蔵さんらしい作品…。
明るくはじけるようなシスコさんの作品の後で
しみじみ味わい深い謙蔵さんの作品を鑑賞。
全く雰囲気は違うけれど、どちらも心に残る
作品でした。2つ見ることができてラッキー…!
鑑賞後は、美術館のカフェに立ち寄り、
シャインマスカットのパフェを注文…。
シャインマスカットとアイスクリームと
クレープだけでできたシンプルなパフェ。
この3つ、とても相性がよかったです。
「塔本シスコ展」は、滋賀県立美術館で
2022年9月4日まで開催しています。
開催期間、あとわずかになりました。
駐車場から、公園の中を5分歩くと美術館…。
この森の中の散策路、素敵です…!
素晴らしい環境に恵まれた美術館でした。