晴れた日にバイクみたいな乗り物でどこかに行こう

京都から日帰りの近畿圏を社内ツーリングクラブで走っています。足跡残しにブログを開設しています。

INさんの工作室 自作インカム編

2009-11-03 | みんなの工作室

INさんの自作インカムご披露します

NKさんの即席インカムに続いて、INさんがインカムを自作しました。

今回のインカムは数回試作試みた一品です。

インカム自作チャレンジされる方への参考になれば幸いです。

 

では、INさんのレポートをご覧ください。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

 

2008年秋に無線機(特省:Alinco DJ-P20)を買い、当初はスピーカマイクで運用していたものの、走行時はもとより、停車時でも少々取扱いに難があるということでヘッドセットを自作してみました。


【コンセプト】
 ・バイクには機器を取付けない。(降車時に面倒なので。
 ・出来るだけシンプル

 ・安く仕上げる
と言うことで、ヘルメットにマイク・スイッチを取り付けられるヘッドセットユニット製作です。

 

 〔注意事項!〕
   走行時通話には左手を離すことになります。
   主に Watch & 停車時に使用すると言う”建前”で運転には注意が必要です。
 
まずは

 1.『どの様な形にするか』

 2.『どの部品を使うか』

   で時間を食ってしまいました。
   (そのせいで、管理人のMA氏より『まだ出来んのか?』 と矢の催促が…。(^_^;))


悩んだ原因は2点ありました。
・マイク
  コンデンサマイクを組込んだマイク部分をフレシキブルパイプで…などと考えていたものの、

  良さそうなフレキシブルパイプが見当たりません。Webでも色々探してみたところ、

  PC用のヘッドセットでマイク分離型のものが目にとまりました。
  『指向性マイク』 と言うのも良さそうだったので試してみることにしました。
  マイクさえ外せば、残り?はヘッドホンとして使えるってことで、無駄にはならない…かと。
・ケース
  当初は適当なプラケースにパーツを組込んでなどど簡単に考えていたものの、

  なかなか適当なモノが見当たらず…。

  考えている構成からするとある程度の強度も必要なので、アルミ板の折曲げで

  自作することに…。


で、ここまで決まれば後は作るだけ!

  (と言っても、これ↑だけで半年はかかっていますが。(^_^;))
 
【準備した部品たち】

・3.5φ4極L型プラグ … ¥168

・3.5φ4極絶縁ジャック …¥94
・3.5φ3極絶縁ジャック … ¥73 × 2 (画像にあるのは非絶縁だったので後日買い足し)
・トグルスイッチ … ¥348 (ON-OFF-(ON) の3位置タイプにしてみました)
・22kオーム抵抗 … ¥21
・B+COM用ステレオスピーカ … ¥2,780
・サイドレバークリップ(大:32mmタイプ) …¥398
・タイピン型マイク …¥1,980だったか?
  ※↑ 以前に購入したものの使い物にならずに死蔵していたモノ。

   プラグ部とケーブルのみ使用。
・ヘッドセット …¥1,587 (後日調べると ビッ○カメラの方が安かった…。
・アルミ板 … 廃材利用。(ホームセンターでも 200mm×300mm で¥1,000 前後です。)
・その他のネジ類、スポンジパッドは手持ちの品を使っています。
 


【一次試作】

イメージ通りのモノが出来るか試作品製作

 〔管理者より・・・INさんは 超ド級のA型 のため完璧を求めます。。。

 

2mm厚のアルミL板廃材を使って1次試作です。(ですから不要な穴も多々有り。)
適当な大きさに切り分け・折曲げ(手曲げ!)・穴あけ、で部品仮組後ヘルメットに取付。
操作感や配置を確認し、イメージ通りのモノだったので2次試作に進みます。

この試作で空間が空きすぎているのでもっと小さく出来る事が判りました。

(TK氏からも『大きいなぁ~』と…。(^_^;))


【2次試作】

1次試作を踏まえて本チャン制作です。
素材は同じく廃材の2mm厚アルミ板。(結構傷だらけですが内面になるので目をつむります)

ベースとカバーを作るのでそれぞれの大きさにカット。

 

 

板金作業は腕の立つNK氏に委託。

数種類の穴あけとタップ加工(M3)をしてケース完成です。

左がベース、右がカバーになります。


実は、カバーの寸法を間違えて想定よりも小さくなってしまったのです。

でも、2次試作なのでこのままいきます!

 


次はヘルメット取付用クリップの細工です。
イメージは アドニス製ヘッドセット(TK氏が使用しているもの)と同じクリップ止めでの取付けにしました。

不要な片側のレバーや出っ張りを全てカットします。
(その為にケース素材は強度が必要となるので少々厚めの2mm板を使用しています。)
苦労するかとおもいきや、ラジペンでグリグリすると簡単に折れてくれました。

後はヤスリでバリを落として完成。


(左が加工前品。右が加工後の品物。)

ケースを上述のレバーが外側になるようクリップで挟み、スペーサ(これも自作)を用いて内側よりネジ止めしています。(ケース側にタップ加工)

 


その後ケースに各部品を取付けます。

 

 

配線して完成です!

ケース端が結構ガタガタですが、カバーを付けると外からは見えませんので無修正。

 〔管理者より・・・↑超ド級のA型なのに見えないところはそのままなのねぇ~
抵抗は、Webで見た無線機用回路図を参考にしてマイクとパラに接続しています。
電気回路に詳しいTK氏によると、マイクのインピーダンスの整合性を取る為に…とのことですが、機械屋の私には良く判りませんので、おまじないとして取付けてます。(^^ゞ

 

 

この状態で無線機と接続し、動作することを確認してカバーを取付けて完成です!(^o^)/

(ケーブルは、タイピンマイクから切り離し、L型プラグを取付けただけなので、作業は省略。)

 

裏側にはヘルメット保護の為のスポンジパッドを貼り付けています。

 

 

実際にヘルメットに取り付けて感じをみますが、まあまあの出来かと…。(自画自賛?)

(耳当ての奥に見えるのが B+COM用スピーカです。ヘルメットは Arai SZ RamⅢ)

 

 

操作は、トグルスイッチを内側(一時送信)か外側(通常送信)に倒すことで行います。

手が自然に伸びる位置にあるので、操作は問題ない設計です。
本体との接続用L型プラグも、グローブさえしていなければ手探りで取付・取外しが可能です。


と云うわけで、10/25の秋プチツーリングで実際に使用してみました。

 

【インプレッション】
操作性もまあまあで、十分に使えそうです。
 ・時速50~60km/hまでなら送受信可能。
 ・走行時での操作性もツーリングペースなら問題なし。
現時点での問題点を挙げてみますと、
 ・防水性全く無し!
 ・マイクが短く口元まで来ない。(これを改善するともっと速度を上げても使用可能かも?)
 ・本体との接続ケーブルがちょっと硬い。
 ・上記ケーブルに付けたL型プラグの”出来”が悪く、接触不良気味。(プラグの”軸”が緩む)
といったところでしょうか。
防水性に関しては、HBDI のコンセプト?からすると問題ないハズですので目をつぶりますが、

他の点については改善案は考えています。(さて、いつになるやら…。(^^ゞ)
 


と云う事で、下記が2次試作改良型のインカムセットです。


カバーについては、0.8mm厚のアルミ板(100×300mm,¥238)をホームセンターで購入して
作り直し、外側にカーボン柄のカッティングシートを張ってみました。

(今度は自前で板金加工です。(^^ゞ)
板厚が薄くなったのと地味?な色になったので、小さく見える…かな?
BOXサイズは50x37x23で、本体とのケーブルを除いたマイク付きBOXの質量は54gです。

 〔管理人より・・・KTELのヘッドセットはケーブル込みで110gでした〕

 

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一体型インカム製作記いかがでしたでしょうか。

 

念入りな構想&試作数回と手の掛かったINさんの作品でした。

部品総額0.8諭吉程度で立派なインカムが完成しました。

初期コンセプトを崩すことなく熱心に作り上げた一品です。

この方式はバイクから離れる時に配線を外す必要がないので、バイクから降りた際もヘルメットを被ったままで無線が使えます。

 

クリップ式の固定方法は使用面からしても便利だと思います。

管理人が使用しているKTELのマジックテープ式は、使用しない際に片側のマジックテープがヘルメットに残り不細工です。

さらに、そのマジックテープが夏場のメッシュジャケットの肩にからみつくときがあります。

 

NKさんの即席インカムに使用したマイクより、INさんが選んだマイクの方が性能が良いようです。これだけは実際に使ってみないと判らないので選ぶときに悩みますが今後の参考になればと思います。

ちなみにマイクは差し込んであるだけですが試走時に抜け落ちることはありませんでした。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
TK(KLX250) [2009年11月5日 22:41]
よくできていると思います。
僕はバリバリのO型なので、適当なところで妥協してしまいますが、f^^;

IN(SRX250) [2009年11月11日 14:26]
コメントありがとうございます。
2mm厚のアルミ板は、日曜大工レベルの道具では加工(板金)が難しいですね。少なくとも万力は欲しい所です。
ツーリング後の補修中にL型コネクタを再起不能にしてしまいました。(^_^;)
単に交換だと芸が無い?ので改良を計画中です。(^^ゞ
HBDI [2009年11月11日 22:48]
INさんへ
HBDI管理人です。
改良版のご報告お待ちしています。
出来上がったらテストプチツーでも開催しましょうか?
IN(SRX250) [2009年11月12日 22:36]
さて…問題はいつ出来上がるかですね。
11月の予定は既に埋まっていますし…。(^_^;)
TK(KLX250) [2009年11月12日 23:26]
シェイクダウンプチツーリングするなら付き合いますよ


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