Dear Angels

娘たちへの手紙 

結婚・妊娠・出産・子育てについて
伝えておきたい大切なこと

自宅分娩

2012-07-27 | 出産
初めての妊娠の時って、すべてが初体験だから超不安ですよね。

実は私、病院で出産するのが怖かったのです。
悩んだ挙句、実家の近所に大ベテランの助産師さん(当時84歳)がいらしたので、これ幸いとお願いすることにしました。

普段は優しい普通のおばあさんなんだけど、妊婦さんを前にした途端ハンドパワー炸裂で、逆子も治しちゃうくらいのスゴ技の持ち主なんです。

木製のラッパみたいな形の聴診器を当てて、お腹を大きな手の平で包み込むように触るだけで、赤ちゃんの様子が分かるらしく
「大丈夫。元気ですよ」って言ってもらえると、すごく安心できました。

お産の時の、助産師さんの言葉を今でも覚えています。

いよいよ陣痛が5分おきになり、普通の布団に自分で手作りしたシート(ビニールシート&新聞紙&シーツを縫い合わせたもの)を敷いて、その上に座り、丸椅子に突っ伏して痛みに耐えていた時のことです。

注1:陣痛の時は仰向けよりうつ伏せの方が絶対ラク。
   お腹が痛い時は、自然に前屈みになりますよね。
注2:ちなみに陣痛の痛みは、生理痛の超ヘビーな感じです。

背中と腰を絶妙な力加減でさすりながら、

「あなたのお母さんも、こうやってあなたを産んでくれたのよ」

「入ったものは、必ず出る!」(笑) 「赤ちゃんもがんばっているからね」

「痛いときは、ゆっく~り息を吐いてごらん。」

「リラックスして~力を抜いて~、痛みを逃が~す」
と言って、腰をさすりながら、フーーーッと何度も一緒に深呼吸をしてくれました。

「息を吐きながら、普段は平たい胴を丸くしてごらん」

助産師さんのリードが良いせいか、初産の割に進みが早かったみたいで、どんどん陣痛の間隔が狭まりました。

「あ~ら大変、ハサミを取ってくるからちょっと待っててね!」 
えぇっーーー!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/

・・・と、ひとり部屋に残された瞬間、猛烈な痛みと不安に襲われ、助産師さんがずっとそばについて、ずっ~とさすってくれていたお陰で、痛みが和らいでいたことに初めて気付かされたのでした。

朝の8時に陣痛が始まり、“初産だから生まれるのはきっと夜になるだろう”という大方の予想を裏切り・・・
こうして、うちのメアリーは午前11時には生まれてきてくれたのです。

母子手帳には「分娩所要時間 4時間」と記入されていました。

ちなみに、3年後に生まれた次女、うちのローラの分娩時間は“4分”でした。

いくらなんでも早すぎないかい?(笑)