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明日1回~5回 のまとめ記事があるようですが今日読んだのもリンクしておく。
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脳脊髄液減少症(記者の一言)理解浸透は道半ば(07/30)脳の中の硬膜の髄液が漏れ出してしまう「脳脊髄液減少症」。連載「患者を生きる ある日突然編」で、今週担当した記者が、テーマを選んだ理由と、患者さんへの取材を通して考えたことをつづりました。 …
脳の中の硬膜の髄液が漏れ出してしまう「脳脊髄液減少症」。連載「患者を生きる ある日突然編」で、今週担当した記者が、テーマを選んだ理由と、患者さんへの取材を通して考えたことをつづりました。
◇脳と脊髄(せき・ずい)を覆う硬膜に穴が開いて、その中の髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」について、私が取材したのはちょうど10年前です。硬膜の穴を自身の血液で塞ぐ「ブラッドパッチ」という治療に取り組む医師に話を聞きました。
まだ世間にはほとんど知られていない病気でしたが、この医師の診療は半年以上先まで予約が埋まっていました。
このころは「髄液が漏れるはずがない」とする否定論もありました。賛否双方の医師が参加した厚生労働省研究班が2007年にでき、4年後に中間報告として診療基準を公表しました。今年4月には、ブラッドパッチが公的医療保険になり、10年前とは状況が変わったと思っていました。
しかし、連載で紹介した東京都葛飾区の東裕也さん(46)は保険適用後にもかかわらず、ブラッドパッチを受けるまでにひと苦労あったそうです。むち打ちで髄液漏れが起きる可能性があるとの認識が、医師の間でも浸透していないことも背景にあります。
最初に受診した整形外科では「しばらくすれば治る」と言われたのに治らず、整体院や鍼灸(しん・きゅう)院にも通いました。3カ所目の医療機関となった大学病院で、ようやく病気がわかりました。ブラッドパッチが効果的だとも知りましたが、その病院はこの治療を実施していませんでした。
さらに別の病院に行って、ブラッドパッチを先進医療として行う最初の施設に認められた日本医大病院を紹介されたそうです。「医師や大病院の多い東京ですらこうなら、地方ではどうなったんだろう」と話していました。
研究班は、今年度中に診療指針(ガイドライン)をまとめる予定です。完成すれば、検査や治療ができる医療機関が増えることが期待されます。 東さんは激しいくしゃみがきっかけでしたが、原因として決して珍しいわけではないようです。硬膜の強さは、個人差が大きいらしいのです。 たまに、顔を勢いよく下に向けて大きなくしゃみをする人を見かけます。髄液漏れには、注意したほうがよさそうです。
◇ 患者を生きる「脳脊髄液減少症」の記事、全5回をまとめた【まとめて読む】を、明日掲載する予定です。こちらもご覧ください。
<アピタル:患者を生きる・ある日突然>
http://www.asahi.com/apital/special/ikiru/(石塚広志) ← お勧め。