一応あぁちゃん病状memo

ありの儘様々な症状記録を読んで下さり感謝

週刊朝日10/11号

2019年10月06日 | 症状関連記事

今週の 「週刊朝日」10月11日号の記事をリンクし保存しておく。

 

 

交通事故のケガで最も多いのが首のむち打ち症 慢性化予防にはストレスも関係

  https://dot.asahi.com/wa/2019100300016.html?page=1

   2019.10.5 11:30週刊朝日#ヘルス

 ≪≪≪≪≪交通事故などの衝撃で首がムチのようにしなることで起こる、むち打ち症。現在は「外傷性頸部症候群」と呼ぶようになった。「平成30年中の交通事故の発生状況」損傷主部位別死傷者数(警察庁交通局)のうち「頸部」の人数は約29万人。交通事故以外が原因で、むち打ち症になる人もいる。受傷後できるだけ早く適切な治療を受けることが、症状を早く回復させる重要なポイントとなる。
【イラストで見る】むち打ち症が起こるイメージ
 交通事故で起こる代表的な傷病の一つ、むち打ち症。近年、エアバッグや自動ブレーキシステムなど、自動車に搭載された安全装備が格段に良くなったこともあり、交通事故による死者数、負傷者数はともに減少している。だが、こうした疾患で苦しむ人は今もなお少なくない。
「むち打ち症は、首をムチのようにしならせたり、ひねったりすることで損傷した状態をいいます。交通事故が多いですが、スポーツや転落などでも起こります。首には骨、椎間板、いくつかの筋肉があり、どういう状態で衝撃を受けたかや、損傷を負った組織や場所によって、症状や程度が変わってきます」
 そう話すのは、自治医科大学病院整形外科教授の竹下克志医師だ。
 首を痛めるメカニズムはまだよくわかっていないが、大人の頭の重さは、約4~5キログラム。その重さを常に支えているのが首だ。衝突などで主に上半身に衝撃が加わると、頭が大きく前後左右に振られる。それを支えきれないときに首の筋肉や関節に損傷が生じる。
 事実、警察庁の報告によると、交通事故によるケガの受傷部位で最も多いのが首で、その割合は6割程度にものぼる。
 この場合、少し特殊なのは単独事故を除けば、加害者と被害者の関係が生じたり、車などの器物損壊を伴ったりすることだ。こうした問題で、医療機関への受診が遅くなることもある。
「状況にもよりますが、緊張や興奮状態に陥っていると、損傷を負っていても症状を感じないことが多い。その日は大丈夫でも翌朝や1、2日後に痛みなどの症状が出てくることがあります。補償などの問題もあるので、念のため病院で診てもらうのが、今の一般的な考え方です」(竹下医師)

医療機関では、医師による問診や触診、X線による画像検査がおこなわれる。胸や頭を打っている場合は胸部や頭部MRI検査が追加されることもある。
 問診では、痛みの程度や場所、痛み以外の症状(しびれやまひ、めまい、吐き気など)のほか、衝撃を受けたときの状態や車の座席の位置、シートベルト着用の有無などについても細かく質問される。触診では、首を可能な範囲で動かして可動域を調べたり、圧痛点(押すと痛い場所)を確かめたりする。
「むち打ち症の特徴は、“画像では損傷が確認できないにもかかわらず、多様な症状があること”。逆に脱臼や骨折といった問題が見つかれば、そちらの診断になります」(同)
『むち打ち損傷ハンドブック』によると、損傷を負った場所や症状によって、6タイプに分類されている。
(1)頸椎ねんざ型:首痛や張り、肩こりなど 

(2)神経根型:首と腕、肩甲骨の痛みとしびれ。しびれは首を動かすと強まり、手や指の感覚が鈍くなる

(3)脊髄症型:神経根型に加え、足にもしびれ

(4)バレー・リュー型:首痛、頭痛、めまい、吐き気、不安感、不眠など

(5)胸郭出口症候群型:首痛、片方の腕にしびれと冷感

(6)脳脊髄液減少症型:首痛、頭痛(横になると楽になる)、微熱、めまい、吐き気、集中力低下、記憶障害など
 同書の著者の一人、東京医科大学病院整形外科准教授の遠藤健司医師は言う。
「治療の柱は、非ステロイド系消炎鎮痛薬の服用や湿布の塗布、筋弛緩薬の服用などです。高齢者の場合は胃腸の副作用が出やすい非ステロイド系消炎鎮痛薬の代わりに、アセトアミノフェンという鎮痛薬が処方されることもあります」
 こうした薬物治療に加え、頸椎ねんざ型は安静にして様子を見る、胸郭出口症候群型は生活指導と運動療法をおこなうなど、タイプ別の治療が加わるという。
 ちなみに、ここでいう安静とは、「ずっと寝ている」という意味ではなく、痛みが強まらない範囲でからだを動かすこと。実は、からだを適度に動かすことで症状が回復するスピードが速まることが、最近の研究でわかってきた。

また、以前は、首に巻く固定器具、頸椎カラーを使った治療がさかんにおこなわれていた。だが、今は一時的な使用にとどめるという考え方が主流だ。こちらも最近の報告で、早期から頸椎をできる範囲で動かしたほうが、カラー固定をおこなうより治療成績がよいという報告があるからだ。
「むち打ち症は早い段階で適切な治療を受ければ、基本的にこじらせることはありません。損傷の程度にもよりますが、1カ月後ぐらいには以前のような生活ができるという感じでしょう」(遠藤医師)
 むち打ち症はまだ病態がはっきりしていないところが多い。そのため、痛みやしびれなどの症状がなかなか改善されず、難治化・慢性化するケースも知られている。それを予防するためにも、「早期に適切な治療を受けるだけでなく、セルフケアもとても重要」と遠藤医師は訴える。
 痛みの慢性化には「ストレス」と「不動化」が関係している。ストレスとはこころとからだにかかった負荷のこと。一方の不動化とは、長時間にわたって同じ姿勢を続けることを指す。当然ながら交通事故に遭えば、それ自体がストレスになるが、不動化は自身の取り組み次第で予防が可能だ。
 そして、この不動化に陥らないためにおこないたいのが、セルフケアだという。
「まず日々の姿勢に気を付けましょう。特にスマホやパソコンを使う際は、背中を丸めて首を前に突き出すような姿勢を続けがち。少なくとも30分に1回はスマホやパソコンから目を離し、軽くからだを動かすなど休憩をとることが大事です」
 と遠藤医師。全身運動も勧められる。ウォーキングや軽いストレッチなどは、電気やけん引による物理療法より効果が高いというエビデンスも出ている。(本誌・山内リカ)
週刊朝日  2019年10月11日号≫≫≫≫≫ 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花粉症だとおもったら髄液が... | トップ | 米倉涼子低髄液圧症候群を告... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

症状関連記事」カテゴリの最新記事