弥生も早2日。
昨日は一日中曇りの予報だったが、午前11時ころになってあれよあれよと青空が広がり、結局そのまま晴れ続け、夜になった。
パトロールに出るにはいささか遅い時間だったし、北風が冷たすぎるかな…という軟弱な理由で、家が風よけになる南側の庭で庭仕事でもするかという気になり、庭に降りた。
まず最初に、山の神に言われていた大きく枝葉を張り過ぎたヒイラギのせん定に着手する。
大きな植木ばさみを手にするのは久しぶりだが、柄が長く、刃が大きい植木ばさみの切れ味というのは独特で、ハサミを振るう度に手に伝わる枝を断ち切る手ごたえと、バッサバッサと落ちる枝の感触の良さに久しぶりの"快感"めいたものを感じ、少し刈り込み過ぎるくらいハカが行った。
軟弱ついでに言うと、植木ばさみというのは1本分程度の木を選定するだけなら何ともないが、これが、例えばツゲなどの垣根などをせん定する段になると、植木ばさみの重さで両腕がブルブル震えてきて往生すること請け合いである。
鉛筆や麻雀パイくらいしか持ったことのなかった若き現役時代、たまの休みに垣根のせん定を頼まれ、勇んで取り掛かったのはいいが、⒛~30分もすると手がいうことを聞かなくなった苦い記憶が蘇るが、幸いなことにヒイラギはたった1本なのが幸いした。
それにしても、ヒイラギの葉っぱはすべてがギザギザしているものだと思い込んでいたが、実際に刈り込んでみると、ギザギザの付いた葉はごく一部でしかなく、ほとんどは角の取れた丸みのある何の変哲もない葉だったのはどういう訳だろう。
この家の主人に似て? 丸く穏やかになったのだろうか…
ところで、3月に入っても初音が届かない。
記録にとどめている過去4年間を見ても3月までずれ込んだのは22年3月2日が最遅記録で、今日聞けなければ記録更新となってしまう。
しかし、今日は最高気温が10℃までしか上がらず、冬の寒さだという予報だから期待はできない。
過ぎ去った2月は最初のころ、まるで春が来たかのような20℃越えの日が何度かあって、てっきり初音も早いと思い込んできたが、ウグイスは本能的にそんな陽気を信用していなかった。
この沈黙はいつまで続くのか…
春は足踏み…って表現を使えば、何となく春を待ち焦がれる情感も高まると言うものだが、昨今の気象状況を考えると、そう単純でもないような気がして、心が波立つ。
早く鳴かないかなぁ。
門柱の脇のヤマボウシの樹下にひっそりと咲くクリスマスローズ
野性味を感じさせるクリスマスローズだと思う
なんとなくひと苗を植えたような朧な記憶はあるが、それが4~5株に増えている
前掲の3枚は花をわざわざ上を向かせて撮ったが、普段はうつむいて咲いている姿が悪くはない
ラッパスイセンの球根も植えたようで毎年一緒に咲く