休みの日には午前中を除いて上下線とも渋滞し続ける道路だが、スイスイ通れるはずの平日の午前中である。
どうしたことかと思ったら、ちょうど稲村ケ崎の切通になっている辺りで緊急工事が行われていた。
片側を完全に通行止にして工事しているのだから、上下方向ともここを境に大渋滞が出来てしまっていた。
海側の歩道が大きく陥没したのだという。
海面から7、8メートルの高さのところである。
波が直接当たって地盤が削られるような事はちょっと考えにくいから、陥没理由は不明なようだ。
車で通るより、しじゅう自転車で通っている歩道である。
通過中に陥没しなくて何よりだった。
陥没に遭遇でもしたらさぞやびっくりしたろう。生きるか死ぬか、どうなっていたか分かったものではないが、いずれにしたって生きた心地はしなかったろう。
昨日、自転車で通ってみたところ、坂ノ下の市営プールのところから歩道は通行止めになっていた。
立っていたガードマンに聞いたところ、思った以上に陥没でできた空洞が大きく、陥没理由もよく分からないことに加え、すぐ脇の崖も相当もろくなっているようで、その対策も必要なんだとか。
よって、間もなく始まる大型連休前までには応急措置が終わると思っていたが、予想以上に長引きそうだという。
これは一大事である。
いずれにしたって渋滞の名所である。
しかも大型連休ともなれば、例年のことだが鎌倉市内はもちろん、134号は完全にマヒ状態に陥るのである。
バスだってタクシーだって動きが散れなくなるのだ。
わが家ではこの時期、どんなとばっちりに会うかもしれないので、街の中心部には近づかず、もっぱら周囲の山の中を通って新緑を楽しむ程度である。
2本の丈夫な脚を持っているから、へっちゃらで、触らぬ神にたたりなしなのだが、世の中はそうはいくまいぞ。
滑川河口や江ノ島前辺りですんでいた渋滞は、一方は逗子市内を通り越して葉山や横須賀にまでおよび、片や相模川を越えて平塚辺りまで伸びることは必定かもしれぬ。
そうなると鎌倉市民はもちろん周辺地域の住民にもいろいろ差し障がも出てくるだろうなぁ。
交通情報で流すしかないんじゃないの。近づくな、って。
それにしても鎌倉市内は工事個所だらけだ。
同じ134号の七里ガ浜の擁壁工事という名の拡幅工事、横須賀線をまたぐ大船の小袋谷跨線橋の工事。
七里ガ浜の工事が終わるのは来年春らしいし、小袋谷の跨線橋に至っては既に6、7年の歳月が流れている。
バルセロナのガウディのサグラダファミリアではあるまいに、一体いつまで工事を続ければ気が済むのか。
効率の悪い事夥しい。いつからこんなだらしない国になってしまったんだ?
国道134号稲村ケ崎の陥没現場。海側の崖の崩落も心配されることから、応急措置的な擁壁まで造られつつある
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