日中の最高気温が27℃とか28℃にもなって、台風が過ぎ去って以降はまるで真夏に戻った感がある。
しかし、れっきとした10月も早くも5日を数え、フツーの年なら秋真っ盛りのはずである。
秋の草花にも触れてみたい……そういう思いが湧いてきて、パトロールのついでに花の寺として聞こえる寺の一つを覗いてみた。
山門をくぐって本堂に向かう途中の左手の一角に女性の乳房のような形をした岩があり、岩を覆っている苔の緑がやけにきれいに輝いて見える
岩には苔だけでなく、いくつか別の植物もへばりついている
わけても肉厚の葉を持ち、ピンク色の鮮やかな花を咲かせている植物に目が止まる 初めて見る花
岩には保水力というものが皆無だろうから、この岩に寄生する植物は根からの給水をあきらめなければならないはずである
それゆえ肉厚の葉に水分を蓄えているのだろう
岩の横には列をなして並んでいる もう花は散ってしまい、見えているのは花柄のようだが、盛りの時に来てみたかった
見て! 見て! わたし どぉ? なかなかチャーミングな花の色と形ではないか ♪
さて、ここは鎌倉の長谷 県道から少し奥まったところの谷戸の奥に三方を山に囲まれてひっそりとたたずむ光則寺
日蓮宗の寺で、四季折々の山野草に彩られる寺として知る人ぞ知る寺である
鎌倉で人気の大仏の高徳院と巨大な観音像とアジサイで知られる長谷寺の間に位置しながら、この光則寺に立ち寄る観光客はまずいない
もったいないことだと思うが、両寺を訪れる観光客の数パーセントが立ち寄ったとしてもこの寺の雰囲気は壊れてしまうだろうから、素通りされる今の状態がちょうどいいのかもしれない
何気なく咲いているツユクサの青い色彩の濃さに驚かされる 奥はゲンノショウコの仲間のように見えた
花の名前は分からないが何とも清楚で魅力的
グラウンドカバーのように境内の細道に沿って足元に咲いているこの花の名前も分からないが、如何にも涼しげに見える
多分フジバカマ? でも、もう花は終わっているよう ここにもアサギマダラはやって来て、もう西に向けて飛び立ったことだろう
光り輝く緑色の球
シュウカイドウとミズヒキ
タイワンホトトギス
これは?
名前が分からない
アップしてみる
本家? のホトトギス
ホトトギスと言う名は鳥のホトトギスの羽の模様が似ていることからつけられたらしい
こちらは一列に行儀よく並んで花を咲かせている
シロホトトギスと言う種類があるそうだがこれがそうなのだろうか…
これまで、秋にはつる性の花を幾つか見かけたことがあるし、もう少し違う山野草も見られるかと思ったが、目についたのはこの程度だった
もう少し秋が進んだらもう一度来てみようと思う