インターネットの通信販売で1袋339円の種を3袋取り寄せたのである。
イチゴの透明なパックを2段重ねにし、種を蒔く上段部分の底に給水用の穴をあけ、さらに植木鉢などの底穴のところに使うプラスチック製の薄い網を置き、その網の上に不織布を重ねて敷いた「ベッド」に、重ならないように種を蒔いたんである。
種とともに送られてきた説明書によると、ベッドと種を湿らして暗いところに4、5日置いておくと芽が出始めるから、芽が出たら日に当てると双葉が緑色になって1週間から10日ほどで食べごろになるという。
芽が出るころには根も伸びるらしいから、根が伸び始めたら2段重ねした下段に水を張り、給水させればさらに成長するらしい。
肥料も不要で、給水させる水は水道水で良いそうだから、安上がりな野菜である。
このブロッコリースプラウトなる植物の効用は大したものだそうで、テレビや新聞、雑誌などで繰り返し特集されているらしく、そういえばボクも朝の情報番組を何気なく見ていて、オーバーじゃないの?と思うほど、良いことづくめを次から次へと並べて説明していたのを覚えている。
妻は先刻承知ノ介だったらしく、冷蔵庫にあるアレのことよ、いつも食べてるじゃないと常備を強調していた。
ボクの感覚から言えば、カイワレダイコンの出来損ないにしか見えず、緑色はしているが茎は針金より細く、髪の毛のように細くて頼りない植物なので、なんでこんなものを出してくるんだろうとさえ思っていたんである。
ところが、これがびっくりぽんで、ダイエットに最適なスーパーフードである上に、スルフォラファンと呼ばれる栄養成分には優れた解毒作用や抗酸化作用があるので、がんや生活習慣病の予防に効果的なんだそうである。
ブロッコリーにも、このスルフォラファンなる物質が含まれているらしいが、この若い芽にはブロッコリーの20倍もの量が含まれているんだって。
ま、「イワシの頭も信心から」のことわざもあることだし、ここはひとつ騙されてみようという気になった次第。
種が乾かないように注意しさえすればいいんだから、バラ栽培より楽チンだしね。
というわけで来週の土曜日以降が楽しみである。
ところで、この栽培を熱心に薦めてくれたのが、地方に広々とした土地を持つ旧地主の友人で、退職後に野菜作りに目覚め、随分とたくさんの野菜を栽培し始め、土に親しんでいるんである。
たくさん収穫できると、おこぼれを送ってくれるので、ありがたい存在なのだが、ブロッコリースプラウトの栽培には土地はいらないぞ、超簡単だぞ、という訳である。
昨日の夕食にはタケノコご飯が登場した。
わが家にとっては今年の初物で、地元で獲れたタケノコだそうである。これまでスーパーなどで見かけていたタケノコは九州産のものが多いらしく、値段も高かった。
ボクの家からも竹藪が見えるが、まさかそこのものではないだろうが、やはり季節の味は出来るだけ地元のものを口にしたいものだと思っている。
庭のサンショの葉を添えたタケノコご飯はやっぱりおいしい。何より季節を感じられるのがいい。、
これからは畑からも海からも、いろいろなものが出回ってくるから、それらの一つ一つが楽しみである。
季節が確実に動き出したのを実感する時でもあるのだ。
地元で獲れたタケノコを使った今年の初物のタケノコご飯
ブロッコリースプラウトの自家栽培を開始。ちょっと蒔き方が少ないかなぁ
天気が良かったので開き始めるかと思っていたモッコウバラだが、風が冷たかったのか、ちょっと足踏み
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