遠く離れて暮らす友人たちに残暑見舞いを出したら、鹿児島の友人から返信が届いた。
「コロナに感染し、甲子園の高校野球を観戦してました」と…、そうか、そんなダジャレを言いたかったのかという文面。
コロナが重症化はせず軽く済んだようなのは何よりだが、楽しみにしていた孫たちの帰省もキャンセルになり「最低の夏です」とも書いてあった。
わが家も感染こそないが、遊びに来るはずだった孫たちはやはりキャンセルになってしまい、友人の気持ちは痛いほどよくわかる。
去年、一昨年と、何組かの夫婦で「鹿児島の休日」を計画し、彼が案内してくれることになっていたが、いずれもコロナでぽしゃん。
人口なんかけっして多くないはずなのに、毎日3000人台~4000人台の感染者が出るありさまで、このまま推移すれば全国のトップを切って県民がこぞって感染し、自然免疫の保持者になる日も遠くないんじゃないかとさえ思える。
それくらい感染者が多いので、今年も鹿児島行きは絶望。
コロ公に向かって「ジジイとババアの青春」を奪って何が楽しいっ、罰当たりめっ!と悪たれの一つもつきたい気分だ。
日本列島は細長い。
南がそんな有り様なら、甲子園で「悲願」の初優勝を飾り、沸きに沸いているのが東北地方。
宮城の仙台育英高校が東北人の悲願だった「深紅の大優勝旗の白河の関越え」をついに成し遂げたというので大いに盛り上がっているらしい。
山形の友人もわがことのように喜んでいて、決勝で好投したピッチャーは山形出身だとか、他にも3、4人が山形県人だと、普段よりハイトーンの口調で滑舌の良いこと…
地元テレビ局は野球部員が乗った新幹線をヘリで追いかけ、白河の関を通過していく世紀の瞬間を「ご覧くださいっ、今っ、深紅の大優勝旗を乗せた新幹線が白河の関に差し掛かりますっ!」「アッ、いいよ差し掛かりました…あ~っ、ついに関を通過しますっ‼」などと実況マナ中継までするフィーバーぶりだったそうな。
そんなもの誰が見るのか…というと、間髪入れず「見たっ!」。
東北人の悲願の度合いがひしひしと伝わってきて、ここまで来るととても微笑ましくもあり、まったくもってご同慶の至りである♪
ヨカッタヨカッタ♪
近所の寺のハスが深紅の大優勝旗の白河の関越えを祝って咲き出そうとしている♪