42年間在籍した労働市場から撤退してひと月経った頃と言うことになる。
仕事を離れて暇ができるようになったらボケ防止も含めて、一つ勝手気ままに身辺に起こる様々な事柄について、思いつくことを書き留めてやろうという、以前からの漠然とした思いを形にしてみたんである。
夜は酒を飲むので、それから書くなんてことは現実的ではないし、第一酔い任せて書くなんて、何を書きだすか分かったものではないし、後で読んで苦い思いをするのも馬鹿馬鹿しい。
大体、楽しいことは夜に起きたり現れたりすることが多いものなのだ。そちらに浸る方がずっと有意義じゃないですか。残りの人生有り余ってるわけじゃないんだし。
原稿用紙1枚いくらでお金をいただいて書くというわけでもないから、昼間っから机に向かうというのもまっぴらだし、それよりなによりお金を差し上げましょうなどという奇特な人がいるわけがない。現実にいたらそれはそれで考えますけどね、ハイ。もっと自由に、しかも気楽に書きたいってわけで、それなら朝しかないじゃないの、ということになった次第なのだ。
始めた7月の下旬というのは梅雨が明けたばかりのころで、朝は4時には明るくなり、実に気分のいい朝がやってくる時期なのですね。大方の人はまだ白河夜船だし。
だから毎朝、起きしなに清澄な空気を胸いっぱいに吸い込んで、小鳥たちの元気なさえずりの挨拶を受けたり、寝ぼけ眼でいる夏の花たちの起床を促したりしながら、上りかける太陽に挨拶をして……なんてことが、特別に選ばれし人間にのみ許された行為であるなんて思い込んでしまうのである。
このように、生まれながらにして慎重さを欠き、オッいいなぁ~、と思えば無条件にそれに浸って悦に入るタイプの人間だから、4時から明るい朝なんて年に限られた日数しかなく、冬になれば真っ暗で、しかも温かなベッドから起き出すのに相当な決意が必要なんだということには思いも至らず、実際の寒さに遭遇して大いに反省するのだが、それも一時のことで、そうなればそうなったで、人里離れた極寒の地の寺にでも籠って峻厳な老師の許で、一瞬の息も抜けないような苛烈な修行に入った修行僧のような悲壮な気分に浸るのである。(これまたオーバーですけどネ)
こうなるともう何をかいわんやで、大根役者じゃあるまいしと、自分でもその阿保らしさや都合のよさに呆れかえるばかりなのである。
で、何を言わんとしたいのかというと、フト思ったことなのだが、新聞には月に一度の休刊日というものがあって、そこにあるコラムというものも一緒にお休みをしているじゃないの、骨休みしているじゃないの。しかるになぜボクには骨休みがないのサ、とチラッと思っただけのことです、ハイ。
お前の書いてるものは、お前が勝手にやってるだけだろ、そもそも社会のためとかなんとか、何かの役に立っているわけでもないし、と言われればその通りでして……
ブログ開設以来、あと3週間ぐらいで1000回になるんですナ。
コツコツ書いていけばそうなるわけで、別にわがブログに限った特別なことでも何でもないんだけれど、ネタがよく毎日出てくるなぁと思うんである。
書き始めてみて初めて分かったことなんだけれど、このネタ探しってのも案外大変で、ボク的に言えば、「ネタ」、つまり書くテーマが決まりさえすれば6、7割は終わったようなものなんである。
ネタさえ決まればズラズラ書いていって何をはばかる身分でもないし、不必要、書き過ぎ、くどい、明らかに間違い、などの個所を削り手直ししさえすれば6時ころには写真の選考も含めてすべて終了するんである。
と、きわめて饒舌に、締まりもなく垂れ流してきましたが、肝心のネタに困り果て、ネタの裏話をネタにしてみたというお粗末サマでした。
(こんな日もあらぁ……)
わが家の擁壁と道路との境に咲くユキヤナギ。土なんかどこにも見えないところから伸びてきているド根性ぶりなのだ
、
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