富士山の初冠雪の便りは既に2度聞いている。
いずれも翌日か2、3日後には消えてしまって元の夏富士の姿に戻っていたが、昨日の午後見えた富士山にはこれまで新聞やテレビに2度ばかり報じられた以上の雪が積もっている。
それだけ季節が前に進んだということなのだろうが、このまま寝雪になってしまうのか、それともまだ何回か積もったり消えたりを繰り返すのか…
大好きな夏が過ぎ去ってしまった以上、次の夏を呼ぶためにはフィルムの早回しのように秋や冬はさっさと通過してくれた方が嬉しい。
余った分を春と夏に回してくれたらどんなにか嬉しいか。
ところで、2度目は「初」じゃないだろうと思うのだが、確か2度目の時もテレビや新聞では懲りずに?「初」を使っていたような気がする。
そのデンで行けば消えてしまった後に積もったのは何度でも「初」にしちゃってるのかしらん。
3度目の今回も…まさか…
関東地方南部は秋晴れのない日が続いている。
秋雨前線がへばりついているためだが、これだって例年なら9月末の声を聞けばきれいに消えていたはず。
鬱陶しいったらありゃしない。
天高く馬肥ゆる秋…なんて、どこの世界の話だ。
お陰で富士山の見え方もボクには異様で、背高のっぽが天井の低い家に閉じ込められて戸惑っているように見える。
秀麗な富士が頂すれすれに迫った天井に窮屈な姿勢を余儀なくされる姿を見るのは実に忍びない。
宇宙の果てまで広がる真っ青な空の下に伸び伸び立たせてやりたいではないか。
富士山の頭の上に蓋がかぶされてしまっているようなものじゃないか…
青く見えるはずの相模湾だってねずみ色 この世は灰色か ?
第一、あの北斎センセイだって曇天の富士山を描いていないのは何の魅力もないからだろう
飛行機は米海軍厚木飛行場に着陸しようとする米軍機か空自機 4発のジェットエンジンをぶら下げていた
緑の江ノ島の浮かぶ海でなくたって海は青くなければいけないのだ
世紀末の光景に使えそうだよ
これは16日の金曜日の江ノ島から見た富士山
この日も雲がどんよりと垂れこめていたのだが、午後になってあれよあれよと雲がどいたが空気感は澄み切った秋の大気とは程遠く、薄いベールがかかった様だった
以下、これまでに撮りためた富士山から
見出し写真と同じ近所の高台から こういう富士山は生き生きとして見える
これは真夏の茅ケ崎海岸
雲はアクセントに在ればいい
夏の午後4時ごろだろう 強い風が吹き始めたところのようだ
湘南海岸は「青の世界」なんだよ
なんか文句あっか ? (葉山・真名瀬漁港 右奥に江ノ島が見える)
秋の日没
今年夏の早朝
同じく、朝日が当たって山体がほんのり赤く染まり始める赤富士
どおよ! 松の鳥居越しに主役の富士山と脇役の江ノ島を配置してみました ♪ (稲村ケ崎から)